江戸時代の日本は本当に国際的に孤立した状態なのか。日本と朝鮮の間に往復した朝鮮通信使は日朝間のみで完結していたのか。日朝間の交渉が委ねられた対馬藩は朝鮮のみならず中国にいかに注目していたのか。 本書は江戸時代の日朝関係を日中·中朝関係にも着目しながら解明すべく、対馬藩·幕府·朝鮮·中国の史料を比較検討し、近世日本·朝鮮·中国の三国関係史の構築に挑戦するものである。