ユルゲン・ハーバーマス(1929年生まれ)とアクセル・ホネット(1949年生まれ)は現代のフランクフルト学派を代表する社会理論家です。この本では、その理論的到達点の解明を企図しました。主要な著作を網羅する形でホネットの理論をまとまった形で検討したのは、日本ではこの本が初めてです。またコミュニケーション行為を基軸とする社会理論やその基盤となる真理論・実在論の論究により、ハーバーマス理論の根幹を明確に示しました。