分布とその地質学的考察
石渡 明・小栗尚樹・原田佳和
「東北アジア研究」,第13号,1〜16ページ
(東北大学東北アジア研究センター 2009年3月18日発行)
[東北大学東北アジア研究センター] [石渡ページ]
[東北大学理学部地球惑星物質科学科] [東北大学大学院理学研究科地学専攻]
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岩手・宮城内陸地震(2008)の墓石転倒率分布とその地質学的考察
Iwate-Miyagi Nairiku Earthquake (2008), Northeast Japan: Regional Distribution of Tombstone Fall-Down Rate and Geological Interpretation
石渡 明 (Akira Ishiwatari)*
小栗尚樹 (Naoki Oguri)**
原田佳和 (Yoshikazu Harada)***
キーワード:震度、墓石転倒率、灯籠の転倒方向,地域地質学
Keywords: seismic intensity, tombstone fall-down rate, fall-down directions of stone lanterns, regional geology,
Abstract
Tombstone fall-down rate was measured at 90 cemeteries over the 80 x 50 km area damaged by the Iwate-Miyagi Nairiku (inland) Earthquake (M7.2) of June 14, 2008. The highest seismic intensity (6+ in the 0-7 Japanese scale) was reported from both Oshu and Kurihara cities, but the fall-down rate was higher in Oshu (max. 53%, 10-20 km from the epicenter) than in Kurihara (max. 26%, 20-40 km). The rate may attain 100% near the epicenter (<10 km) as judged from a published airborne photograph. The high fall-down rate (>50%) area (HFDRA) is estimated to be smaller than 35 x 20 km for this earthquake. The area is smaller than that of recent earthquakes such as Western Tottori Prefecture (2000, M7.3, 45 x 20 km) and Niigata Chuetsu (2004, M6.8, 40 x 30 km), nearly equal to that of Noto Peninsula (2007, M6.9, 35? x 20 km), but is distinctly broader than that of Southern Hyogo Prefecture (Kobe) (1995, M. 7.3, 45 x 6 km). The difference is apparently related to the regional geology; the HFDRA is narrow along the reactivated fault bounding the uplifted granite mountains and the soft basin-fill Quaternary sediments (Kobe), but is wider in the area monotonously underlain by granite (W. Tottori) and covered by thick Late Cenozoic volcanic and sedimentary rocks (others including Iwate-Miyagi). The area with relatively high fall-down rates extends to the south for more than 50 km from the epicenter, and this feature may also be related to the N-S trending arrangement of the geological units. Fall-down directions of the pillar-type stone lanterns in the eastern area are mainly toward the northeast, consistent with the observed ground movement in Kurihara.
* 東北大学東北アジア研究センター
** 東北大学大学院理学研究科
*** 東北大学理学部
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1.はじめに(墓石転倒率調査の先例と意義)
日本の墓石は全国的に大きさや形が比較的一定しており、人口密度が希薄な地域でもある程度の戸数の集落には墓地があるので、墓石の転倒率調査は古くから地震による強震動の分布を明らかにする有用な手段とされてきた[岸上ほか
1941: 628-646] [福富ほか
1953: 1-22] [大橋ほか
1978, 555-560] [加藤
1979: 421-431].最近は地震計が全国に多数設置され、震度分布は地震の直後にかなり詳しくわかるようになったが、市街地以外の山間部や海岸などには地震計があまり設置されておらず,しかも複雑な地震の揺れが墓石のような構造物にどう影響したかは実際に調査しないとわからないことから,墓石調査の必要性は現在も失われていない.そして調査の過程で、地滑りなどの地変や建物・道路の被害との関係、墓石・灯籠の転倒方向など地震動の向きに関する情報も得られる.最近の地震では、1993年釧路沖地震[田近ほか
1994: 1-105]、1994年
墓石の転倒率に最も関係するのは最大地動速度であり、速度が20 cm/s以下では転倒率は0%だが、50〜70 cm/sで50%になり、200 cm/s以上になると100%になる[翠川・藤本 1996: 111-118].また、大橋ほか[1978: 555-560]による最大地動加速度(Amax gal)と墓石の転倒率(R%)の関係はAmax=2.67R+200 (R≦75)となり、200 gal以下で転倒率0%、400 galで75%になる.この関係は、福富ほか[1953: 1-22]によると200 galで30%, 300 galで50%、400 galで80%である.昔は、震度5が加速度80 gal以上、震度6が 250 gal以上、震度7が400 gal以上に対応するとされていた.現在の震度と墓石転倒率との関係は、大まかには、震度5弱では墓石はほとんど倒れず、震度5強で一部の墓石が転倒し、震度6弱では転倒率50%以下、震度6強で50%以上になり、震度7で100%に近くなる.
図1.栗原市
Fig. 1. Fallen down tombstone at Fumonji Temple in Shimizu,
Ichihazama Town, Kurihara City, Miyagi Prefecture. Anti-seismic works (buried
bolts) were installed for the fallen-down tombstone and small stone lantern.
最近の墓石や灯籠は、直径6〜10 mmの鉄製のボルトを墓石と台座の間に埋め込み、更に墓石と台座をセメントや接着剤で固めるなどして、「転倒防止」を施してあるものが多い.しかし、転倒率が10%を超える墓地では、転倒防止を施した墓石や灯籠(図1)も多く倒れている.転倒防止の施工は転倒率を10%程度下げる効果はあろうが、強震動の分布を調査する観点から言えば、転倒防止施工が普及しても墓石の転倒率調査が無意味になるということはない.
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2. 岩手・宮城内陸地震の概要
気象庁[2008]によると、2008年6月14日午前8:43に発生した岩手宮城内陸地震によって震度5強以上の揺れを観測した地点は次のようになっている.【震度6強】奥州市衣川区、栗原市一迫、【震度6弱】奥州市胆沢区、栗原市栗駒、築館、高清水、蛍沢、金成、志波姫、花山、大崎市古川三日町、古
3. 調査の概要
この調査は、今回の地震による揺れの強さの詳しい分布を明らかにすることを目的として、6月24日から7月5日までの期間に5日間行った.北は
図2.奥州市
Fig. 2. Fallen-down, large stone lantern of pillar type at
the Ushikorobashi Cemetery, Izawa Town, Oshu City, Iwate Prefecture.
The fall-down direction is defined by the azimuth of
the fallen roof (or umbrella) or its landing trace viewed from the basement of
the lantern.
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4. 調査結果
(1) 震央付近の墓石転倒率
調査地域の墓石転倒率分布を図3に示す.墓石転倒率が最も高いのは、
(2) 周辺地域の墓石転倒率
転倒率が20〜50%の墓地は5ヶ所あり、そのうち4ヶ所は奥州市
図3.岩手・宮城内陸地震による墓石転倒率の分布.短い矢印は円柱灯籠の転倒方向を示す(偏角補正済み).
Fig. 3. Distribution of the tombstone fall down rates in the damaged area of the 2008 Iwate-Miyagi Nairiku Earthquake. Short arrows indicate fall-down directions of pillar-type stone lanterns (declination corrected).
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図3
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(3) 墓石転倒率と震度との関係
気象庁[2008]によると、今回の地震で震度6強を観測したのは
(4) 円柱灯籠の転倒方向
奥州市〜栗原市にかけての地域で転倒していた円柱大灯籠15本の転倒方向は一定しないが、東側に倒れているものが2/3以上に達し(11本)、特に北東方向に倒れているものが多い(7本)(図3, 図4).このことは、この地域(断層の東側)の地盤の卓越運動方向が南西方向であったことを示唆する.
図4.岩手・宮城内陸地震による
Fig. 4. Fall-down directions of the pillar-type stone
lanterns in the area to the east of epicenter of the Iwate-Miyagi Nairiku
Earthquake (declination corrected). See Fig. 3 and Table 1 for the data.
図5. 1995年
Fig. 5. Distribution of the tombstone fall-down rates by the 1995 Southern Hyogo Prefecture (Kobe) Earthquake [Kawasaki 1996: 39-50].
図6. 2000年
Fig. 6. Distribution of the tombstone fall-down rates by the 2000 Western Tottori Prefecture Earthquake [Hayashi et al. 2001: 35-41].
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図5
図6
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5. 考察
(1) 高転倒率地域(>50%)の広さの比較
今回の地震は震源断層が山間地を通っていたため、断層直上の地域で墓石の転倒率を計測することができなかった.そのため、墓石転倒率50%以上の地域(これを高転倒率地域と呼ぶことにする)の面積を正確に算出することは困難である.しかし、震源断層を取り囲むように宮城・岩手・秋田3県にまたがる広範囲の調査を行ったので、外堀は埋まっており、余震の震源分布や地すべり・斜面崩壊などの地変の状況を参考にしながら、その範囲を推定することは可能である.その値は、可能な限り広く見積もって35 x 20 kmである.気象庁[2008]は今回の地震のマグニチュード(M)を7.2としている.
これを最近日本で発生した他の地震の場合と比較してみる.1995年1月17日の
即ち、今回のM7.2の地震による墓石の転倒率が50%を越える地域の範囲は、2007年3月25日の能登半島地震(M6.9)の場合と同程度であり、2000年10月6日の
図7. 2004年中越地震による墓石転倒率分布([内藤ほか 2005: 64-71]に基づく).
Fig. 7. Distribution of the tombstone fall-down rates by the 2004 Niigata Chuetsu Earthquake [Naito et al. 2005: 64-71].
図8. 2007年能登半島地震による墓石転倒率分布([石渡 2007: 2-17]).
Fig. 8. Distribution of the tombstone fall-down rates by the 2007 Noto Peninsula Earthquake [Ishiwatari 2007: 2-17]
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図7
図8
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なお、[気象庁2008]の震度分布図は最も強い震度(6強)を観測した奥州市衣川区と栗原市一迫の2点を中心に、それらから離れるに従って震度が減少するように描かれているが、本調査結果が示すように、実際は震央付近の震度が最も強かったはずであり、特に今回のように山間地を震央とする地震の場合は、地震計のデータに基づく震度分布図だけでなく、地変の状況や墓石・家屋などの建造物の倒壊状況も考慮に入れた震度分布図も作成すべきだと思う.
(2) 高転倒率地域の広さと地質の関係
墓石の高転倒率地域の広さのこのような違いがなぜ生じたのか、日本地質図
[地質調査所
1992]を見ながら考えてみると、基盤地質の違いに気がつく.
また、過去の地震について墓石の転倒や家屋の倒壊などの分布に関する情報から震央の位置を推定する場合、一般的な内陸直下型地震の場合はほぼ正しい震央の位置を推定できるが、
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(3) 高転倒率地域の南方への延びと地質の関係
墓石の転倒率分布(図3)を見ると、1〜10%の転倒率を示す墓地が断層から南へ45
km程度離れた大崎市古川まで伸びていることがわかる.気象庁の震度分布を見ると、この強震域はさらに南へ仙台付近まで延びており、震央から80km南方の
(4) 円柱灯籠の転倒方向について
2007年
今回の我々の調査で円柱型の大きい灯籠の転倒が確認されたのは断層の東側の地域であり(図3)、すべて断層の下盤側に当たる.卓越する北東の転倒方向(図4)は断層の伸びと約30度の角度で交わり、平行とも直角とも言い難い.[気象庁
2008]の災害時地震速報による地震波形(変位)を見ると、奥州市水沢、大崎市古川、大崎市鳴子では揺れ始めの大きな動きはNW-SE方向が卓越しているが、栗原市栗駒と
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6. 結論
(1)
今回の岩手・宮城内陸地震による強震地域を取り囲む南北80
km,
東西50 kmの地域の90ヶ所で墓石転倒率調査を行った結果、
(2)
岩手・宮城内陸地震(M7.2)による墓石の高転倒率地域(>50%)の広さは、広く見積もって35
x 20 km程度であり、今回よりもややマグニチュードの小さい中越地震(M6.8)の場合(40
x 30 km)に比べて狭い.しかし、よりマグニチュードの大きかった
(3) 高転倒率地域が南方に延びていることは、断層の破壊が北から南に進行したことを示唆するが、この地域の南北性の地質構造、特に花崗岩質基盤が浅くなっている部分が南北に配列していることも関連していると考えられる.
(4)
震央の東側(断層の下盤側)の地域における円柱灯籠の転倒方向は東側、特に北東への転倒が卓越する.これは
謝辞 今回の野外調査には、第一著者に交付された科学研究費補助金基盤研究(C)No. 20540465を使用した.記して感謝する.拙稿に改善意見をいただいた匿名の査読者に感謝する.
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引用文献 (第一著者のABC順)
地質調査所 1992
日本地質図第3版.1:1,000,000.
福冨孝治・田畑忠司・藤木忠美・金安公造 1953
墓石の転倒、移動等から推定した昭和27年十勝沖地震における
林康裕・北原昭男・平山貴之・鈴木祥之 2001
2000年
石渡 明 2007
能登半島地震と将来の金沢地震について.石川自治と教育, 2007年11月号(no. 615),2-17.
河北新報編集局 2008
特別報道写真集 岩手・宮城内陸地震 08年6月14日.河北新報出版センター.63 p.
官邸対策室 2008
平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震について.平成20年6月24日(19:00)現在.http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/iwate_miyagi/0806241900.pdf
加藤清治・道家涼介 2008
2007年
加藤清治・香川真・松井隆志・米林博・佐伯孝・道家涼介・柏木健司・富山応用地質研究会・NPO法人
墓石・灯籠の転倒方向から推定される2007年能登半島地震の地震動−富来・七尾以南の事例−.日本地質学会第114年学術大会講演要旨、321.
加藤清治・柏木健司・道家涼介・香川 真・小林裕幸・野村彩香・藤川浩一・田縁陽一・小宮路清孝・石若寛子・松井隆志・須田明弘・厨井 満・佐伯 孝・米林 博・野坂泰弘・林昭司・増山孝幸・吉澤杉洋・米丘 誠・松元啓輔 2008
2007年能登半島地震による能登半島南部地域の墓石・灯籠の変位について.
加藤碵一 1979
1978年6月4日の
川崎輝雄・野村亮太郎・大矢真也 1996
墓石の転倒からみた
菊山浩喜・横山俊治・中垣幸恵・柏木健司 1996
墓石・灯籠の転倒調査から推定される1995年
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昭和16年7月15日長野地震の統計的調査.震研彙報, 19, 628-646.
気象庁 2008
災害時地震速報 平成20年6月14日岩手・宮城内陸地震.
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/saigaiji/saigaiji_200801.pdf
翠川三郎・藤本一雄 1996
墓石の転倒調査から推定した
P. 14
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中越地震の異常震動帯−墓石被害調査−.
新潟大学中越地震調査団「
大橋昭光・岩崎敏男・川島一彦 1978
墓石の転倒状況からみた1978年1月伊豆大島近海の地震による地震動強度の推定.土木研究所資料, 20, 555-560.
岡崎紀俊・石丸聡・小澤聡・荻野激・田近淳・広田知保 1996
墓石の変動から推定される地盤震動の特徴.「1994年
佐野正人・中川康一 2008
大阪盆地の地下構造から上町断層を考える.断層研究資料センター20周年記念講演会「大阪直下の上町断層をさぐる」.断層研究資料センター,1-40.
田近淳・深見浩司・岡崎紀俊・小澤聡・遠藤祐司・黒沢邦彦・大津直・荻野激・石丸聡・秋田藤夫 1994
1993年釧路沖地震による地盤現象と災害.地下資源調査所調査研究報告書, 23, 105 p.
表1. 岩手・宮城内陸地震墓石転倒率調査データ一覧.A
Table 1. Data list of the tombstone fall-down rate survey after the Iwate-Miyagi Nairiku Earthquake. A: Akita Prefecture, I: Iwate Pref., M: Miyagi Pref. Declination (about 8 degrees to the west) is not corrected for the fall-down directions of the pillar-type stone lanterns measured by the compass.
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表1
番 | 調査日 | 場所 | 1/5万 | 墓石数 | 転倒数 | 転倒率% | 円柱灯籠転倒方向 | 備考 |
1 | 2008/6/24 | M栗原市築館町双林寺 | 若柳 | 88 | 5 | 6 | N50E, N70E | 一部のみ計数.東へ変位した棹石が多い.三十三観音の7体転倒 |
2 | 2008/6/24 | M栗原市築館北方2km山畑の共同墓地 | 若柳 | 167 | 4 | 2 | 南東へ変位した棹石が多い | |
3 | 2008/6/24 | M栗原市一迫町姫松館森林公園の墓地 | 岩ヶ崎 | 258 | 3 | 1 | ||
4 | 2008/6/24 | M栗原市一迫町清水,普門寺 | 岩ヶ崎 | 116 | 21 | 18 | N30E | |
5 | 2008/6/24 | M栗原市一迫町高橋、広最寺 | 岩ヶ崎 | 151 | 6 | 4 | ||
6 | 2008/6/24 | M栗原市一迫町中町、洞林寺 | 岩ヶ崎 | 25 | 0 | 0 | 墓碑板転倒 | |
7 | 2008/6/24 | M栗原市花山村宿,城国寺 | 岩ヶ崎 | 132 | 6 | 5 | ||
8 | 2008/6/24 | M栗原市花山村御堂,萩香堂墓地 | 岩ヶ崎 | 149 | 19 | 13 | ||
9 | 2008/6/24 | M大崎市岩出山町岩下,如来寺 | 岩ヶ崎 | 151 | 2 | 1 | 墓碑板数個転倒・破損 | |
10 | 2008/6/24 | M大崎市岩出山町宿,樹林寺 | 岩ヶ崎 | 134 | 19 | 14 | 灯籠の転倒方向不定 | |
11 | 2008/6/27 | I 一関市山目町山目駅前,龍澤寺 | 一関 | 110 | 0 | 0 | 棹石の変位はある.背の高い石碑が数本倒れた. | |
12 | 2008/6/27 | I 一関市赤荻,要津院 | 一関 | 138 | 13 | 9 | ||
13 | 2008/6/27 | I 一関市厳美町古館,長慶寺 | 一関 | 204 | 0 | 0 | ||
14 | 2008/6/27 | I 平泉町,志羅山龍玉寺 | 一関 | 315 | 1 | 0 | N70E, S55E | 棹石の変位はよくある.円柱灯籠倒れる. |
15 | 2008/6/27 | I 平泉町,かつら石西方の墓地 | 一関 | 63 | 0 | 0 | ||
16 | 2008/6/27 | I 厳美町鴻ノ巣,瀧門寺 | 一関 | 149 | 0 | 0 | ||
17 | 2008/6/27 | I 一関市館下,長泉寺 | 一関 | 125 | 3 | 2 | ||
18 | 2008/6/27 | M 栗原市栗駒町日照,長徳寺 | 一関 | 68 | 4 | 6 | ||
19 | 2008/6/27 | M 栗原市栗駒町鳥沢,養昌寺 | 一関 | 117 | 31 | 26 | 尾根沿いに地割れが生じている. | |
20 | 2008/6/27 | M 栗原市栗駒町黒谷,昌林寺 | 一関 | 72 | 5 | 7 | ||
21 | 2008/6/27 | M 栗駒市栗駒町岩ヶ崎,黄金寺 | 岩ヶ崎 | 92 | 11 | 12 | 倒れた棹石11個のうち10個は西へ倒れた | |
22 | 2008/6/27 | M 栗原市栗駒町岩ヶ崎,洞松院 | 岩ヶ崎 | 230 | 7 | 3 | ||
23 | 2008/6/27 | M 栗原市栗駒町岩ヶ崎,円鏡寺 | 栗駒山 | 256 | 0 | 0 | ||
24 | 2008/6/27 | M 栗原市栗駒町松倉,引矢,長照寺 | 栗駒山 | 145 | 3 | 2 | ||
25 | 2008/6/27 | M 栗原市栗駒町万代,円年寺 | 栗駒山 | 177 | 4 | 2 | 棹石は南西へ倒れた | |
26 | 2008/6/27 | M 栗原市栗駒町文字,角ヶ崎 | 栗駒山 | 129 | 4 | 3 | ||
27 | 2008/6/27 | M 栗原市栗駒町山口,洞泉院 | 栗駒山 | 107 | 17 | 16 | ||
28 | 2008/6/27 | M 栗原市鶯沢町早坂,金剛寺 | 岩ヶ崎 | 152 | 16 | 11 | ||
29 | 2008/6/27 | M 栗原市栗駒町おまつ駅東方 | 岩ヶ崎 | 168 | 0 | 0 | ||
30 | 2008/6/28 | I 奥州市前沢五十人町前沢駅前,西岸寺 | 水沢 | 173 | 3 | 2 | 反時計回りに回転した棹石が多い | |
31 | 2008/6/28 | I 奥州市前沢下小路前沢駅前,霊桃寺 | 水沢 | 305 | 0 | 0 | 灯籠や墓碑板は東へ倒れる.東に面する斜面. | |
32 | 2008/6/28 | I 奥州市真城(国道4号沿い),真城寺 | 水沢 | 352 | 0 | 0 | 反時計回りに回転した棹石がある | |
33 | 2008/6/28 | I 奥州市水沢町水沢駅前,増長寺 | 水沢 | 459 | 0 | 0 | ||
34 | 2008/6/28 | I 奥州市水沢町国道397号高速下,珠光寺 | 水沢 | 249 | 0 | 0 | N70E | 円柱灯籠倒れる |
35 | 2008/6/28 | I 奥州市胆沢町一本松,鳳凰寺 | 水沢 | 144 | 0 | 0 | 棹石の変位あり.墓碑板が倒れた. | |
36 | 2008/6/28 | I 奥州市胆沢町赤剥公葬墓地 | 水沢 | 143 | 2 | 1 | S50E, S10W | 円柱灯籠倒れる |
37 | 2008/6/28 | I 奥州市胆沢町丑転霊園 | 水沢 | 368 | 6 | 2 | N70W,S85W,S80E | 円柱灯籠倒れる |
38 | 2008/6/28 | I 奥州市胆沢町駒籠,駒込霊園 | 水沢 | 178 | 0 | 0 | N10E, N85E | 円柱灯籠倒れる |
39 | 2008/6/28 | I 奥州市胆沢町中萩森,萩森霊園 | 焼石岳 | 102 | 53 | 52 | ||
40 | 2008/6/28 | I 奥州市衣川村外ノ沢南西の共同墓地 | 焼石岳 | 58 | 17 | 29 | ||
41 | 2008/6/28 | I 奥州市衣川村石生,石生霊園 | 水沢 | 75 | 11 | 15 | ||
42 | 2008/6/28 | I 奥州市衣川村長板沢,共同墓地 | 水沢 | 31 | 4 | 13 | ||
43 | 2008/6/28 | I 奥州市衣川村中河内,共同墓地 | 水沢 | 53 | 0 | 0 | ||
44 | 2008/6/28 | I 奥州市衣川村野崎,大原公葬墓地 | 栗駒山 | 73 | 39 | 53 | ||
45 | 2008/6/28 | I 一関市厳美町新田,共同墓地 | 栗駒山 | 72 | 21 | 29 |
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表1(続き)
46 | 2008/6/28 | I 一関市厳美町落合,共同墓地 | 栗駒山 | 7 | 0 | 0 | ||
47 | 2008/6/28 | I 一関市厳美町長倉,共同墓地 | 栗駒山 | 22 | 5 | 23 | 灯籠も倒れる | |
48 | 2008/6/29 | M 大崎市岩出山町堂ノ口,東陽寺 | 古川 | 150 | 1 | 1 | 倒れた棹石は笠つき.墓碑板,灯籠も転倒. | |
49 | 2008/6/29 | M 大崎市岩出山町岩出山,松窓寺 | 古川 | 368 | 1 | 0 | 厚板状棹石が南西へ倒れた.墓碑板,灯籠も多数転倒 | |
50 | 2008/6/29 | M 大崎市鳴子町末沢,洞川院 | 鳴子 | 438 | 0 | 0 | 灯籠も墓碑板も転倒なし.棹石の変位もなし. | |
51 | 2008/6/29 | M 大崎市鳴子町川渡,祥雲寺 | 鳴子 | 122 | 0 | 0 | 灯籠も墓碑板も転倒なし.棹石の変位もなし. | |
52 | 2008/6/29 | M 加美郡加美町岡町,瑞雲寺・長興寺 | 古川 | 1000 | 0 | 0 | 灯籠も墓碑板も転倒なし.棹石の変位もなし. | |
53 | 2008/6/29 | M 大崎市古川市街,西館,瑞川寺 | 古川 | 615 | 7 | 1 | 五輪塔,灯籠,墓碑板など多数転倒,損壊 | |
54 | 2008/7/4 | M 大崎市鳴子町中野田,百目木共同墓地 | 鳴子 | 65 | 0 | 0 | 灯籠も墓碑板も転倒なし. | |
55 | 2008/7/4 | M 大崎市鳴子町若神子原,若神子原霊園 | 秋ノ宮 | 45 | 0 | 0 | 灯籠2本転倒・損壊,碑板落下,棹石反時計回りに10度回転 | |
56 | 2008/7/4 | A湯沢市雄勝町秋ノ宮温泉郷,祥雲寺 | 秋ノ宮 | 44 | 0 | 0 | 棹石が数個変位.灯籠・墓碑板は倒れず. | |
57 | 2008/7/4 | A湯沢市皆瀬村小安中学校跡地の墓地 | 稲庭 | 21 | 0 | 0 | 棹石3個大きくずれて回転したが倒れず. | |
58 | 2008/7/4 | A湯沢市皆瀬村羽場,共同墓地 | 稲庭 | 44 | 16 | 36 | ||
59 | 2008/7/4 | A湯沢市皆瀬村中ノ台,丘の上の共同墓地 | 稲庭 | 32 | 1 | 3 | 棹石多数大きくずれて回転したが倒れず. | |
60 | 2008/7/4 | A湯沢市皆瀬村下生内,共同墓地 | 稲庭 | 15 | 1 | 7 | 棹石多数大きくずれて回転 | |
61 | 2008/7/4 | A湯沢市皆瀬村上生内,共同墓地 | 稲庭 | 15 | 0 | 0 | 棹石のずれもほとんどない. | |
62 | 2008/7/4 | A雄勝郡東成瀬村大柳,国道342山側墓地 | 稲庭 | 32 | 4 | 13 | 棹石のずれ,墓碑板倒壊あり. | |
63 | 2008/7/4 | A雄勝郡東成瀬村小五里台,共同墓地 | 稲庭 | 9 | 0 | 0 | 棹石,墓碑板全く変状なし. | |
64 | 2008/7/4 | A雄勝郡東成瀬村椿台,共同墓地 | 稲庭 | 44 | 0 | 0 | 棹石のずれはあるが,灯籠・墓碑板の転倒なし. | |
65 | 2008/7/4 | I 北上市金ヶ崎町新田,法雲寺 | 北上 | 138 | 1 | 1 | 灯籠の転倒あり. | |
66 | 2008/7/4 | I 北上市金ヶ崎町西根,共同墓地 | 北上 | 86 | 0 | 0 | 墓石のずれ少し,灯籠の転倒なし. | |
67 | 2008/7/4 | I 北上市岩崎新田,上夏油,共同墓地 | 北上 | 21 | 0 | 0 | 地震の影響見られず | |
68 | 2008/7/4 | I 北上市岩崎新田,真栄,共同墓地 | 北上 | 77 | 0 | 0 | 地震の影響見られず | |
69 | 2008/7/4 | I 北上市佐野,慶昌寺 | 北上 | 121 | 0 | 0 | 地震の影響見られず | |
70 | 2008/7/4 | I 北上市堅川目,共同墓地 | 北上 | 18 | 0 | 0 | 地震の影響見られず | |
71 | 2008/7/4 | I 北上市蛭川,共同墓地 | 川尻 | 55 | 0 | 0 | 地震の影響見られず | |
72 | 2008/7/4 | I 横手市十文字町仁井田,共同墓地 | 横手 | 146 | 0 | 0 | 地震の影響見られず | |
73 | 2008/7/4 | I 横手市増田町新町,満福寺 | 横手 | 362 | 0 | 0 | 地震の影響見られず | |
74 | 2008/7/4 | I 横手市増田町縫殿,共同墓地 | 横手 | 14 | 0 | 0 | 地震の影響見られず | |
75 | 2008/7/4 | I 湯沢市稲川町大倉,常在寺 | 横手 | 7 | 0 | 0 | 地震の影響見られず | |
76 | 2008/7/4 | I 雄勝郡東成瀬村湯野沢菅生田共同墓地 | 横手 | 16 | 0 | 0 | 地震の影響見られず | |
77 | 2008/7/4 | I 雄勝郡東成瀬村滝ノ沢,共同墓地 | 横手 | 73 | 0 | 0 | 地震の影響見られず | |
78 | 2008/7/4 | I 雄勝郡東成瀬村田子内,共同墓地 | 横手 | 19 | 0 | 0 | 地震の影響見られず | |
79 | 2008/7/4 | I 雄勝郡東成瀬村肴沢,共同墓地 | 横手 | 28 | 0 | 0 | 地震の影響見られず | |
80 | 2008/7/5 | M 栗原市築館町大仏,浦ノ澤霊園 | 若柳 | 84 | 6 | 7 | S70W, N50E | 棹石数個反時計回りに回転,灯籠が北西〜北東に多数転倒 |
81 | 2008/7/5 | M 栗原市築館町黒瀬,黒瀬共葬墓地 | 若柳 | 68 | 7 | 10 | 棹石・灯籠は多く北へ倒れる.多く反時計回りに回転. | |
82 | 2008/7/5 | M 栗原市栗駒町猿飛来毛鳥前,青雲寺 | 若柳 | 149 | 4 | 3 | ||
83 | 2008/7/5 | M 栗原市金成町三島,福王寺 | 若柳 | 148 | 1 | 1 | 転倒した棹石はやや大きめのもの. | |
84 | 2008/7/5 | M 栗原市金成町山沢,常福寺 | 若柳 | 67 | 0 | 0 | 灯籠数本転倒. | |
85 | 2008/7/5 | M 栗原市若柳町竹鎗,安養寺 | 若柳 | 171 | 0 | 0 | 灯籠2本が東向きに転倒. | |
86 | 2008/7/5 | M 栗原市若柳町十文字,甘露寺 | 若柳 | 287 | 0 | 0 | 棹石のずれもほとんどない.灯籠1本が南向きに転倒. | |
87 | 2008/7/5 | M 栗原市若柳町古屋敷南大通,龍昌寺 | 若柳 | 151 | 1 | 1 | 棹石が多数ずれ,回転している.灯篭の転倒は主に北へ. | |
88 | 2008/7/5 | M 栗原市若柳町上畑岡大立,光明寺 | 若柳 | 212 | 0 | 0 | 灯籠4本転倒.1本は北へ,1本は北東へ. | |
89 | 2008/7/5 | M 登米市迫町山居,慈眼寺 | 若柳 | 244 | 0 | 0 | 灯籠5〜6本転倒.大型円柱灯籠は転倒せず. | |
90 | 2008/7/5 | M 登米市迫町新田,長照寺 | 若柳 | 115 | 0 | 0 | 大型円柱灯籠4本倒れる. | |
91 | 2008/6/15 | M 栗原市栗駒沼倉耕英中,共同墓地 | 栗駒山 | 5 | 5 | 100 | 河北新報出版センター(2008) p. 20, ヘリから撮影した写真 |
2009年03月25日作成,2009年03月25日更新