プチスポット海底火山は、今までの地球科学の認識では火山活動は「有り得ない」とされていた通常の深海底や海溝に近い深海底(三陸沖の太平洋プレート上;左図の星印)で発見された新種の火山です。自然科学の国際学術誌「Science」に掲載された論文:Hirano et al.(2006)で発表されたこの火山の形成モデルによると、マグマの供給や上昇はプレート沈み込みに伴うプレートの屈曲に深く関わっているため、そのような火山の存在は三陸沖以外の様々な海域にも存在しているだろうと予想されていました。そして今回、チリ沖(水深〜4000 m;右図の星印)でも存在が確認されたことにより、その火山形成モデルが証明されることとなりました。この研究成果は、9月7〜9日に立正大学熊谷キャンパスで開催される「日本地球化学会」(8日9:45〜)で発表されます。