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シベリア連絡事務所は2007年をもって閉鎖いたしました。 現在は東北大学・ロシア科学アカデミーシベリア支部共同ラボラトリーがその活動を継承しています。 背景 2006年12月に非営利団体に関するロシア連邦法が改定され、テロ活動防止の点から特に外国の組織に対する規制が強化されました。これにより、シベリア連絡事務所も東北大学の組織として存続するのは困難になったため、ロシア科学アカデミーシベリア支部から、同支部の組織運営に東北大学も参画することで従来の活動を継承する案が示され、それを担う機関として共同ラボラトリーが創設されました。 |
半導体に関する研究がソ連科学アカデミーで高く評価された第17代東北大学総長西澤潤一教授(現:首都大学東京学長)はソ連科学アカデミーの外国人会員として迎えられ、両者の間では盛んに学術交流が行われていました。シベリアの資源と科学ポテンシャルを高く評価し、シベリアとの協力関係は日本の国益になると確信した同氏は東北大学がシベリアへの門戸となることを望みシベリア研究を中心とする研究所の開設に尽力しました。総長就任最初の夏には各部局長および東北地域の大学に呼びかけ、1991年に第1回ソ連科学アカデミー・シベリア支部訪問団が組織されました。1992年の訪問時には「日本国東北大学とロシア科学アカデミー・シベリア支部※1(以下:SB RAS)の国際協力についての協定書」が締結され、以後1996年までに6回の訪問団が派遣されることとなりました。このような学術交流と西澤教授の強力なリーダーシップの下、1996年5月には「東北アジア研究センター」が開設され東北アジア地域(ロシア、中国、モンゴル、朝鮮半島、日本)を対象とした地域研究の促進および東北大学とシベリアの窓口としての役割を果たすこととなったのです。
1997年にはSB RASとの協力関係の効果的な拡大をはかるための拠点としてノボシビルスク学術センターに東北大学の連絡事務所を設置するための覚書が調印されました。そして1998年5月、西澤教授と予てより深い親交のあったロシア科学アカデミー正会員、当時SB RAS無機化学研究所の所長であったクズネツォフ教授(現:SB RAS無機化学研究所顧問)のご好意で、同研究所の一室に東北アジア研究センターのシベリア連絡事務所が開設されました。ソ連邦が崩壊してから7年が経過したとはいえ国内はまだまだ不安定な時期にありました。しかし、そうした中でロシア連邦科学技術省(現教育科学省)やノボシビルスク市役所から許可を受け、無事に連絡事務所を開設することができたのは東北大学とSB RASとの間に築かれた長年の信頼関係があってのことでした。
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※1 ロシア科学アカデミー・シベリア支部 ロシア科学アカデミーが有する3つの支部(ウラル支部、シベリア支部、極東支部)の中で最も大きく活動的な支部。9つの科学センター(ノボシビルスク、ブリヤート、イルクーツク、ケメロヴォ、クラスノヤルスク、オムスク、トムスク、チュメニ、ヤクート)から構成されており、本部の所在地はノボシビルスク。 |
- SB RASとの学術交流の促進
- ノボシビルスクにおけるシンポジウムの企画開催
- 業務目的でノボシビルスクを訪れる日本人のスケジュール調整を含めたサポート
- 技術移転をサポートする目的で、SB RASなどから提供された科学技術情報の和訳「新技術開発記事ダイジェスト」(この他にもSB RASではこれまでに開発されてきた技術のカタログをweb上で公開しています。更にSB RAS付属開発技術展示館のHPでも数多くの技術が紹介されています。)
- 日本には届かないようなロシアの社会情報マガジン「シベリア通信」の配信
- 社会貢献の目的で、日本語教育が活発なノボシビルスクにおいて開催される日本語関係行事への参加など
- ロシアの科学技術を紹介する目的で研究者や企業の希望者からなる視察団の組織
- シベリア見本市への「日本企業ブース」出展
- 日本企業に関するシンポジウムの開催
シベリア連絡事務所ではロシアの持つ技術開発を広く日本へ紹介する取り組みを行っています。その一環として国際科学技術センター(ISTC)と共催でワークショップを開催するなど積極的な活動を展開しています。
ISTCは旧ソ連の崩壊に伴い、それまで連邦で軍事開発などに関わってきた研究者、技術者を民生的な研究へ移行させる目的で1994年に創設された国際組織ですが、現在では当初の目的意外に民間企業などのR&Dアウトソーシングを支援する活動も行っています。過去に行われたプロジェクトはデータベースとして公開されており、シベリア連絡事務所ではロシアの科学技術を効率よく日本に紹介するためにこれらの情報も活用させてもらっています。






























