2018年度第8回災害人文学研究会
「ドキュメンタリー映画『おだやかな革命』を観る」
開催概要
【日時】2019年2月5日(火)18:15~20:30
【場所】東北大学川内キャンパス 講義棟B棟101室
【プログラム】
映画上映18:15~20:00
意見交換 20:00~20:30
〈登壇者〉渡辺智史氏(『おだやかな革命』監督)、土屋範芳氏(東北大学大学院環境科学研究科 研究科長・教授)
【参加費】無料
【参加申込】不要
【問い合わせ先】saigaijinbungaku@gmail.com
【主催】東北大学東北アジア研究センター
【共催】指定国立大学災害科学世界トップレベル研究拠点災害人文学領域
〈上映作品について〉
『おだやかな革命』
2017年/日本/カラー/100分
原発事故後に福島県の酒蔵の当主が立ち上げた会津電力。放射能汚染によって居住制限区域となった飯館村で畜産農家が立ち上げた飯館電力。岐阜県郡上市の石徹白、集落存続のために100世帯全戸が出資をした小水力発電。さらに首都圏の消費者と地方の農家、食品加工業者が連携して進めている秋田県にかほ市の市民風車。自主自立を目指し、森林資源を生かしたビジネスを立ち上げる岡山県西粟倉村の取り組み、都市生活者、地方への移住者、被災者、それぞれのエネルギー自治を目指すことで、お金やモノだけでない、生きがい、喜びに満ちた暮らしの風景が生まれている。成長・拡大を求め続けてきた現代社会が見失った、これからの時代の「豊かさ」を静かに問いかける物語。
〈登壇者〉
渡辺智史(わたなべ・さとし)
山形県鶴岡市生まれ。東北芸術工科大学環境デザイン学科卒業。卒業後上京、ドキュメンタリー映像制作に従事する。2012年にドキュメンタリー映画『よみがえりのレシピ』を公開。同映画は香港国際映画祭、ハワイ国際映画祭に招待される。教育映像「在来作物で味覚のレッスン」が第9回キッズデザイン賞の「未来を担う消費者デザイン部門」で優秀賞。地域課題に真摯に向き合う、ソーシャルデザインとしての映像制作を探求している。有限責任事業組合いでは堂、共同代表。
土屋範芳(つちや・のりよし)
東北大学大学院環境科学研究科 研究科長・教授。東北大学工学研究科資源工学専攻博士課程修了 工学博士。東北大学工学部助手、東北大学工学研究科地球工学専攻助教授を経て現在に至る。専門分野は地球化学、素材工学、地質学。1989-1990年・第31次、1993-1994年・第35次日本南極地域観測隊員、2009-2010年・第51次日本南極地域観測隊セール・ロンダーネ山地地学調査隊長として南極に行く。岩石と流体の相互作用についての研究を進め、現在は超臨界地熱資源に関する研究を行う。