2011年の東日本大震災にかんして多数の写真・映像記録が残され、ドキュメンタリー映画や映像作品として発表されたものも数多くあります。震災発生から8年が経ち、近年発表された映画・映像作品には、震災以前の地域の歴史文化と現在の生活の連なりを伝える作品、被災地で暮らす人たちの心情を丁寧に描き出した作品が散見されます。こうした作品は、震災以後の歳月の中で、制作者自身が時には数年間をかけて被災地に身を置き、個々の被写体との関係性を構築する体験を経て制作されています。
今回の研究会では、東日本大震災の発生から現在に至るまで、被災した地域と継続的に関わり活動を続けてきた映像制作者、地域に残された写真記録の見直しや映像制作の活動によるまちづくりを実践・検証する研究者の活動を通して、過去から現在を俯瞰し、地域の未来へ向かう対話を橋渡しする〈記録行為〉〈記録の見直し〉の可能性について考えます。
|スケジュール|
13:30 開会 (13:20 開場)
13:35-15:30 上映「福島いきものの記録 シリーズ⑤」/報告①:「福島 生きものの記録」シリーズについて/報告者:群像舎
15:35-16:00 報告②:「記録と対話からまちづくりへ」/報告者:黒石いずみ(青山学院大学総合文化政策学部・教授)
16:00-16:25 報告③:「災害人文学ユニット活動報告」/報告者:是恒さくら(東北大学東北アジア研究センター・学術研究員)
16:25-16:40 コメンテーターからのコメント
16:40-17:10 総合討論
▪️コメンテーター:原田健一(新潟大学人文社会科学系附置地域映像アーカイブ研究センター・センター長)
▪️司会:高倉浩樹(東北大学東北アジア研究センター・センター長/教授)
|会場|BOTA Theater(山形県山形市七日町2-7-18)https://bota-coffee.com
|参加費|無料
|参加申込|不要
|問い合わせ先|saigaijinbungaku@gmail.com
|主催|東北大学東北アジア研究センター
|共催|指定国立大学災害科学世界トップレベル研究拠点
災害人文学ユニット
本企画は、山形国際ドキュメンタリー映画祭2019・夜のまちなかコラボ企画「○○ナイト」に参加しています。
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