第3回 韓流を科学する
開催日:2010年3月5日(金)18:00~19:45
会 場:東北大学附属図書館 本館中2F 

韓流ファンを公言する首相夫人がほぼ連続して登場するほど、日本において韓流は、一過性のブームに終わることなく、今や持続的な文化潮流となりつつある。それは韓国の大衆文化と日本の中高年女性たちが出会ったところに生じた「化学反応」だと考えられる。この化学反応を科学し、そこから何が読み取れるのか、それが今後何を生み出すのか、皆さんと一緒に考えてみたい。

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大学院教育学研究科 李仁子准教授が講演され、ディスカッションのテーマとして「韓流は一時的なブームなのか」など、いくつかの仮説を提示されました。各テーブルで仮説をもとにディスカッションが行われ、女性に交じって男性の皆さんも、楽しく、真剣に意見を交わされました。各テーブルごとにどんな意見が出たか発表が繰り広げられる、熱気あふれるサロンとなりました。
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李 仁子(い いんじゃ) 東北大学大学院教育学研究科 准教授
百済の都・扶余(プヨ)に生まれ、大学卒業までは韓国で過ごし、日本に留学。京都大学大学院に文化人類学コースが新設されると同時に入学。在日コリアンが日本に建立する墓に注目し、彼らの人生や想いをそこに読みとりながら、修士・博士論文を完成させる。一貫して「移動する人たち」に関心があり、その文化人類学的研究を行ってきている。2000年4月より東北大学の教員になり仙台在住。今回の講演は、韓国映画から韓国の文化を読み取る授業を、学生たちに一般の韓流ファンを交えて実施したことがきっかけになっている。