第7回 クチコミを科学する
開催日:2010年10月22日(金)18:00~19:45
会 場:せんだいメディアテーク1Fオープンスクエア

私たちはランチを食べる店を選んだり、何か新しい製品を買ったりするときに、すでにその店に行ったことがある人や、その製品を使っている人の意見を参考にします。こういう情報を「クチコミ」と言いますが、クチコミにもいろいろな種類があります。今回は、さまざまな種類のクチコミについて、その特徴や性質について議論しましょう。

shibu
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澁谷教授はまず、私たちは絶えず情報のシャワーの中におり、通常はバリアで閉じているが、関心がある情報だけにバリアの窓を開けていると説明されました。そして、ふだん何かを購入する際に、どのような情報源を利用しているか、また情報源の一つであるクチコミについてのデータを紹介いただきました。その後、各テーブルで、個々がクチコミで購入したものや満足度を書いていただいたものを順に発表し、クチコミで失敗しないための工夫、上手な利用法などについてディスカッションを行いました。
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澁谷 覚(しぶや さとる) 東北大学大学院経済学研究科 教授
1964年東京都生まれ。大学卒業後、東京電力(株)に10年勤務し、本店企画部で全社の組織マネジメント等を担務しました。この間会社派遣でMBAを取得し、1998年に退社して博士課程に進学し、研究者にキャリアチェンジしました。現在はインターネット上の消費者行動、および消費者間の影響伝播プロセスを実験心理学の手法で研究しています。また研究成果を活かして、インターネットを利用したマーケティング等についての産学共同研究を多数実施しています。