第9回 民族から見た中国
開催日:2011年2月18日(金)18:00~19:45
会 場:東北大学附属図書館本館1Fメインフロア

広大な中国には、私たちの持つ「中国人」のイメージとは異なる、様々な歴史や文化を持つ民族が暮らしています。近年の急速な市場社会への移行にともない、こうした多民族社会としての中国にも変化がみられます。民族の視点から中国の現状を見てみましょう。

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上野先生からは、中国に居住する様々な民族や民族自治の歴史について紹介がありました。さらに、歴史の中で変容する国の政策、特に90 年代の市場経済への移行により、またインターネットなど情報のボーダレス化により、非漢民族の人々に大きな影響を与えてきたことについても説明がありました。そのあと、各テーブルごとに、それぞれの民族が住んでいる主な地域はどのあたりか、また、民族の生活形態の変化は、市場経済の浸透以外にどのような原因によるかについて、意見の交換と発表がありました。
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上野 稔弘(うえの としひろ)東北大学東北アジア研究センター 准教授
富山県出身。1965年9月11日生まれ。筑波大学大学院博士課程単位取得終了、千葉大学非常勤講師等を経て現職。専攻は歴史学(中国史)、特に近現代中国の民族関係と国家形成の問題を中心に研究。