20世紀に日英の初中等義務教育は国民皆学を達成し、高等教育には英国で9割以上が、日本でも8割近くが在学するようになった。20世紀はまさに教育の世紀であった。1902年ロンドン市教員養成所(のちのロンドン大学教育研究院)の創立や、1907年創立の東北帝国大学が初代総長に教育者の澤柳政太郎を迎えたことは、その象徴であろう。本講座では日英教育の百年の辿りながら、両国の共通性と相違性を明らかにし、21世紀の教育を考えたい。