第44回 江戸の学び ~近世庶民の学習世界~  
開催日:2016年11月11日(金)18:00~19:45
会 場:片平北門会館2Fエスパス

江戸時代は、庶民の教育が画期的に発展した時代でした。それは、国家による強制や学歴主義競争などと無縁ななかで展開したものでもありました。江戸時代の人々の自発的な学習と教育の世界についてお話ししてみたいと思います。

八鍬 友広(やくわ ともひろ) 東北大学大学院教育学研究科・教授

1960年、山形県生まれ。東北大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得満期退学(1989年)。日本教育史専攻。江戸時代における一般庶民の学びについて、研究を続けています。近年は、江戸期から明治期にかけての日本において、文字の読み書きがどれぐらい普及していたのかということについて注目しています。江戸時代の日本の識字率は世界一だった、などということがしばしば言われますが、本当にそうだったのでしょうか。そんなことを研究しているところです。長く新潟大学に赴任していましたが、2012年より、東北大学に着任いたしました。