第56回 | 親族・家族関係からみた日中両社会 |
家族・親族の絆は社会を成り立たせる基本的で自然な人のつながりと見なされることが多いが、中国社会のそれを比較対象として見て行くことにより、日本との違い・共通点、そして現代社会の中での変化や持続性を考える。
【写真】3畳ほどもある一族の系図を開いているところ(海南省儋州市農村)
1957年、岩手県花巻市生まれ。東京大学大学院社会学研究科で文化人類学を専攻、学術博士号取得。香港、広東省、海南省など中国南部を中心にフィールドワークを行いながら、親族関係、エスニシティー、地方文化、歴史・時間意識などを主たるテーマに研究。現在は東北大学東北アジア研究センターに所属の他、大学院環境科学研究科で大学院教育を担当。『中国社会の人類学』(世界思想社)をはじめ、単著4、編著9、共編著5、他論文多数。