本書は臨床現場で医療者が出会う「もやもや事例」を取り上げ、緩和ケア医の森田と社会学者の田代が、ああでもないこうでもないと議論しつつ、最終的に「それでどうするの」「なんでそうなるの」という問いに答えていくという本である。人文社会科学の知をどのように臨床現場に活かすことができるのか、という問いに関心のある全ての人のために。