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各先生方から入学を希望する学生へ一言
環境社会人類学が求める学生
東北アジア及びその隣接関連地域に関わる社会人類学ないし地域研究を志す人
東北アジアにおける社会人類学研究を志す場合、その独自の歴史・政治経済制度──帝国・社会主義・多民族性──をふまえたアプローチが求められます。またいずれの国においても西欧人類学とは異なる独自の人類学的伝統が存在しており、これらの理解は必須といえます。さらに重要なことは、従来分離されがちな中国研究とロシア研究双方の視野をふまえた研究が可能となることです。なお、当然ですが、上記から少々ずれることがあっても、相談の上で受け入れる用意があります。
文化生態保全学研究室が求める学生
地域環境の文化的伝統、保全実践などに関してフィールドワークに基づく調査研究をしたい学生を求めます。持続可能な社会のあり方について、ミクロな現場に立脚して考えることの可能性を考える学生を求めます。教員の専門は社会人類学・生態人類学であり、入試に際しては、この分野の基礎知識が求められますが、受験者のバックグラウンドは問いません。人文社会科学出身者はもちろんのこと、農学や工学などで社会を対象とした研究を行った方、社会人の方などを歓迎します。鍵となるのは、聞き取りや参与観察による調査を行いながら、環境問題を考えるという点です。
環境社会人類学研究室・文化生態保全学研究室で
大学院生生活を送るのは
1)大学院入試においては、東北大学大学院環境科学研究科入試の「人文・社会科学系群」を選択し、そのなかの「専門科目」においては、「環境社会人類学分野」あるいは「文化生態保全学分野」の専門科目を選択する必要があります。ここでは、主に社会人類学・文化人類学の専門的知識が求められます。専門科目以外には、外部試験(TOEICや日本語能力試験など)による外国語能力の証明(書類提出)と、口述試験があります。
2)入学後は、環境科学研究科先端環境創成学専攻文化環境学学コースが提供する授業カリキュラムに沿いながら、研究及び研究指導を受けることになります。従って、当該研究室に属する教員の授業を中心にしつつも、言語学・歴史学・思想史・国際関係論や経済学といった隣接する人文社会科学分野の幅広い基礎的な授業科目を履修することが求められています。その上で、自らの学位論文執筆に直接関わる研究に従事することになります。
3)東北大学大学院においては文学研究科に文化人類学専攻が存在し、そこでも博士課程前期・後期の教育プログラムが提供されています。文化人類学専攻と連携し、それぞれの研究科の院生が相互に授業を受講できるようになっています。実際に、院生同士では共通の研究会なども行われています。
4)環境科学研究科は東北大学青葉山キャンパスに事務組織などがありますが、環境社会人類学研究室及び文化生態保全学研究室は、その院生室も含めて川内キャンパスの東北アジア研究センター施設内にあります。東北アジア研究センターは、東アジア(中国・朝鮮半島・日本)と北アジア(モンゴル・ロシア)を研究対象にした地域研究の拠点です。この東北アジア研が所蔵する図書資料や、開催される講演会・セミナーやシンポジウムなどは、より幅広い多面的な研究環境を貴方の院生生活に提供することになるでしょう。
5)大学院研究生活を希望する人は、事前に上記三人のスタッフいずれかに相談することが望まれます。
入試の基本情報は以下の通りです
1)博士課程前期と博士課程後期でそれぞれ若干名づつ学生を募集します。
2)入試は秋期と春期の2回行われます。
3)入試の単位は、推薦、一般選抜、社会人特別、外国人特別の4種あります。
4)環境科学研究科ホームページからは過去の入試がダウンロードできます。
5)受験希望者は詳細な情報も含めて、かならず環境研究科の入試情報を見てください。
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