これまで開催した研究会およびワークショップ

2016年度第2回研究会

日時 2016年12月23日(金) 14:30~17:30
場所 東北大学 川内北キャンパス 川北合同研究棟 430

報告
高倉浩樹氏(東北大学)
映像民族誌「宮城県山元町における震災5年目の神楽お面の仮奉納と慰霊」

野口靖氏(東京工芸大学)
原発事故の情報公開とアートプロジェクト(仮)」
    
武田直樹氏(筑波学院大学)、田部文厚氏
「つくば市での避難者支援この5年」映像アーカイブ制作の意義


    

ノボシビルスク大学で日本アジア学についての講義

日時;2016年10月19日-21日
会場;ノボシビルスク大学

 東北アジア研究センター日本アジア学講座として、高倉浩樹教授は2016年10月19ー21日にロシア、ノボシビルスク大学を訪問し、"Disaster Anthropology in Practice" と題する講義を同大学の学生に向けて実施した。この内容は、ユニットの活動をもとに、震災で人類学者が何をできるか、その理論的枠組みと、筆者の実際の取り組みについて報告。また山元町の神楽の映像や、みやしんぶんDBの活用などについて学生に講義した。 これについてはノボシビルスク大学のHPで広報されている。  

ノボシビルスク大学ウェブサイトはこちら。


2016年度第1回研究会

日時 2016年7月25日(月) 18:00~19:30
場所 東北大学 川内キャンパス 川北合同研究棟 101

報告
  ボレー・セバスチャン氏(東北大学)
 「The Roles of Memorials during the Aftermath of the Great East Japan Earthquake」

 呉屋淳子氏(山形大学)
 「『学校芸能』からみる坂元こども神楽」

※終了後は懇親会を予定しております。

    
    
    

2015年度第3回研究会

日 時:2016年2月7日(日)13:00~18:00
場 所:東北大学 東北アジア研究センター 436会議室

プログラム1 被災無形民俗文化財調査の3県比較
1.大舘勝治  
「東日本大震災民俗文化財現況調査で教えられたこと」
2.小谷竜介  
「東日本大震災から5年を経て調査データがどのように使えるのか」
3.一柳智子  
「福島県における民俗芸能被災調査5年間の経緯と現在(仮)」
4.コメント&討論 
久保田裕道 吉田優貴 
  

プログラム2 研究発表
5.伏見英俊
「「ふるさと」喪失の中で菩提寺に求められるものー東京電力との和解交渉プロセスを通して、被災地における寺院の役割を考えるー」
6.堀川直子
「原発災害後の移住政策と「境界」の発生(仮)」
7.福田雄
「南三陸町における東日本大震災の慰霊・追悼について(仮)」
8.及川高
「自主避難者をどう受け入れたか―沖縄の被災者支援体制とその課題(仮)」
9.梅屋潔
「気仙沼市の調査について(仮)」

プログラム3 成果報告についての話合い


2015年度ワークショップ

日 時:2015年10月24日(土)13:00~17:30、25日(日)9:00~13:00
場 所:東北大学東京分室(会議室A及びB(東京駅日本橋口徒歩1分、サピアタワー10階)

プログラム1日目:海外との比較(英語)
高倉浩樹(東北大学・趣旨説明)、滝澤克彦(長崎大学)、S.ブーテレイ(カンタベリー大学)、スハディ(ガジャマダ大学)、閔麗(四川大学)、岡田浩樹(神戸大学・コメント)

プログラム2日目:日本の事例(日本語)
今石みぎわ(東京文化財研究所)、木村敏明(東北大学)、芳賀満(東北大学)、三木英(大阪国際大学)、黒崎浩行(國學院大学)、木村周平(筑波大学)

    ※参加は無料ですが、会場の都合上、参加希望者は事前に連絡お願いします。山口睦(mutsumi.yamaguchi.d4[at]tohoku.ac.jp)まで。

2015年度第2回研究会

日 時:2015年7月24日(金)15:00~18:00
場 所:東北大学 東北アジア研究センター 1階ラウンジ(※Google map)

プログラム1
一柳智子(郡山女子大学短期大学部)
「『心の復興』と民俗芸能の文脈の変化―福島県の民俗芸能に関わる被災調査より―」(仮題)

プログラム2
「福島県内でメンタル支援を行うカウンセラー(坂田成輝先生ほか)との交流会」



2015年度第1回研究会

日時 2015年6月19日(金) 16:00~18:00
場所 東北大学 東北アジア研究センター 4階会議室(436)

報告
  高倉浩樹氏
 「津波被災地の農業復興と農民の在来知ー宮城県山元町の事例」

 ゲール・フォンダール氏
 「Producing Space through Law, Producing Law in Place」

※終了後は懇親会を予定しております。
※今回は、東北地区懇談会と共催となっております。

2015年5月30、31日大阪において開催された日本文化人類学会第49回研究大会にて分科会を行いました

分科会タイトル「福島原発事故と放射能災害の人類学」

代表者:高倉浩樹(東北大学)

発表者:
植田今日子(東北学院大学)
 「放射能汚染が耕作者に問うこと―福島県二本松市東和地区にみる”除染”のアポリア」
山口睦(東北大学)
 「県境をこえたもの、こえなかったもの―宮城県丸森町筆甫地区を事例として」
辰巳頼子(清泉女子大学)
 「放射線被害からの広域避難の調査研究にむけて―東京都内の母子避難者の事例から」
関谷雄一(東京大学)
 「見えない恐怖・迫りくる欠乏への不安と向き合う人々」

コメンテータ:
ギル・トム(明治学院大学)

日本文化人類学会大会ウェブサイトはこちら。プログラムや発表要旨を公開しています。

2014年度第4回研究会

日時 2015年1月10日(土) 11:00~18:00
場所 東北大学 東北アジア研究センター 4階会議室

プログラム(※下記は当日実施したプログラムのため、一部報告者・表題がチラシとは異なります)
1.及川高
  「民族誌/自治体誌/無形文化財」
2.梅屋潔
  「複数の「被災地」を、つなぐ? あるいは「比較」の可能性をさぐる」
3.小谷竜介
  「雄勝地区における芸能を巡る動向」
4.酒井朋子
  「記憶と想起の現象学:戦争記念行為と震災記念碑」
5.山口未花子
 「3年目の祭り:被災後の牡鹿半島における祭りと人々の生活にみる変化」
6.兼城糸絵
  「震災の記憶を語ること―七ヶ浜町の事例から」
7.大友和佳子
 「農家レストランの現代的意義に関する研究―地域資源に立脚した農家の生活の営みの観点から―」
8.滝澤克彦
  「震災4年目の行事と祭礼―岩沼市蒲崎地区の場合」
9.稲澤努
 「再生しない「地区」において、再開する「民俗」が担うもの――山元町の「復興」過程における調査から」
10.木村敏明
  「被災地における霊体験と宗教者の対応」
11.山口睦
 「県境と放射能問題―宮城県丸森町筆甫地区を事例として」
12.堀川直子
  「ポストフクシマ:ディスプレイスメントとホープ」
13.高倉浩樹
 「震災後の緊急無形民俗文化財調査と防災人類学」
14.岡田浩樹
 「復興による「機能的」な町は何をもたらしたか―阪神淡路大震災震源地兵庫県淡路市北淡地区の20年間―」
15.総合討論

[開催趣旨]
 共同研究「東日本大震災後の復興過程に関わる地域社会比較と民族誌情報の応用」に関わる研究・調査につき、各メンバーより20分程度でそれぞれの進捗状況の報告を行う。なお既往のメンバーの他に報告者として大友和佳子、山口睦、堀川直子(敬称略)の三氏をお招きし、研究報告を提供いただく。それぞれの研究報告の後、総合討論を設け、2014年度の総括を図ると共に、今後のプロジェクトの方向性を検討する。


アンドレア・ヒラタ氏を招いての意見交換会

日時;2014年11月12日(水)13:00~15:00
会場;東北大学 東北アジア研究センター 1階ラウンジ

 来日中の小説家アンドレア・ヒラタ氏をお招きし、意見交換会を行った。ほかメダ氏(歌手)、加藤ひろあき氏(ミュージシャン/通訳)、福武慎太郎氏(上智大学)が共に来訪した。ヒラタ氏の代表作『虹の少年たち』(原題;Laskar Pelangi)はスマトラ島沖地震(2004)の被災者支援ボランティアの経験を1つのモチベーションとして生み出された小説で、インドネシアでは大ベストセラーになり、映画も数多くの賞を受けた。意見交換会では及川高(東北アジア研究センター)が、ユニットの活動とみやしんぶんデータベースの概要を説明し、あわせて閖上地区の民俗文化に関して紹介した。次にヒラタ氏より、自身のボランティアの経験と幼少期の生活体験、そしてそれらと創作活動との関わりを中心にお話をいただいた。その後、被災地の伝統文化を記録していくことや、そこでボランティアとして貢献すること、教育の重要性や企業責任などをめぐって対話が交わされた。なお会にはほかに6名のインドネシアからの留学生が参加した。


ワークショップ「Tohoku/ Christchurch: Reflections on the Socio-cultural Impacts of the Quakes」

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日時;2014年10月30日(木)~31日(金)
会場;カンタベリー大学(ニュージーランド・クライストチャーチ市)

 ニュージーランドのクライストチャーチ市のカンタベリー大学で震災と文化にかかわるワークショップ「Tohoku/ Christchurch: Reflections on the Socio-cultural Impacts of the Quakes」を開催した。会議は、本センターの高倉浩樹教授とカンタベリー大学のスーザン・ブーテレイ教授(本センター元客員教授)によって企画された。日本からは兼務教員の木村敏明教授(文学研究科)を含む4人、ニュージーランドからは8人が報告した。これ以外に現地から13名が 加わって会議が行われた。2日間にわたり、東日本大震災とニュージーランド地震後の社会・文化的影響の共通点と相違点、人文社会系研究者の役割について熱心に討議された。
ワークショップの様子 ワークショップの様子

ニュージーランドHP
ニュージーランドfacebook

2014年度第3回研究会

日時;2014年9月25日(木)15:30-17:00
会場;東北大学 東北アジア研究センター1階ラウンジ

[訪問]
家田修氏(北海道大学・スラブ・ユーラシア研究センター)
岩本由輝氏(東北学院大学名誉教授)
小澤祥司氏(環境ジャーナリスト)
家田裕子氏(チェコスロバキア史)

[開催趣旨]
 東欧史の専門家で現在ウクライナ(チェルノブイリ)と福島県飯館村の現地調査に携わり、放射性物質汚染と地域生活の問題に取り組んでいる家田修氏の研究チームにご来訪いただき、情報と意見の交換会を行った。互いのチームの研究活動について紹介しあった後、岩本由輝氏より歴史学の視点に基づいた原発用地選定過程の問題点に関して講演をいただいた。

2014年度第2回研究会

日時;2014年7月5日(土)14:00-17:30
会場;東北大学 東北アジア研究センター大会議室

1.ブレインストーミング
「みやしんぶんデータベースの活用と展開」
 話題提供;
   高倉浩樹、山口未花子、滝澤克彦、及川高
[概要]
 東北大学東北アジア研究センターでは2011年11月から2013年3月にかけて宮城県からの受託事業として「東日本大震災に伴う被災した民俗文化財調査」を行った。「みやしんぶん」はその成果をWeb上で誰でも参照できるように公開しているデータベースである。今回の研究会では、こうしたかたちで集積され、提供される民族誌が今後いかに活用(教育、復興事業、ボランティア支援など)可能であるかを幾つかの話題提供を皮切りとして自由にディスカッションする。

2.研究報告
 ブリギッテ・シテーガ氏(ケンブリッジ大学/慶應義塾大学訪問教授)
 'The ethnographer in the hinanjo -Yamada-machi, Iwate 2011'
  (避難所の民族誌家:2011年岩手県山田町)
[概要]
 シテーガ氏は『東日本大震災の人類学』(2013:人文書院)の共同編著者。同書には「皆一緒だから―岩手県山田町の津波避難所における連帯感」(池田陽子訳)を寄せている。現在も岩手県にて調査を継続中。

2014年度第1回研究会

日 時;2014年5月28日(水)17:00~19:00
会 場;東北大学片平キャンパス
   金属材料研究所国際教育研究棟セミナー室2
プログラム;
報告1 17:00~18:00
 来住者を閉ざした津波常襲集落
 ―津波で解散する気仙沼市唐桑町の一集落から
   植田今日子(東北学院大学)
報告2 18:00~19:00
 被災地の民俗社会像を点検する
 ―伝承母体・類型・応用―
   及川高(東北大学・東北アジア研究センター)


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