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鈴木 淳世 〔すずき・よしとき〕 東北大学東北アジア研究センター 上廣歴史資料学研究部門・学術研究員 【専攻】 日本近世史 思想史 |
【略歴】
2016年11月 一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了 博士(社会学)
2018年4月 一橋大学大学院社会学研究科特任講師
2020年9月 一橋大学大学院社会学研究科非常勤講師
2021年4月 東北大学東北アジア研究センター 学術研究員
【業績】
⇒ 東北大学研究者データベース
⇒ researchmap
【研究紹介】
人びとの行動を規定したものは何か―19世紀「東北」の事例研究―
「東北」の豪農・豪商は名子(隷属農民)・貧農層を抑圧していたとされ、結果的に暗く平板な「東北」のイメージを補強するものとして見なされてきた。そのイメージを是正するため、これまで主に19世紀の八戸藩領をフィールドにして豪農・豪商の思想形成(蔵書形成・書物受容)を詳しく検討し、彼らの多様性を示してきた。そして、同時に豪農・豪商の立場性の相違が書物流通の偏りによって生じてくる過程を明らかにしてきた。最近では、大名家当主や村医も分析対象にしており、当該地域の人びとの行動を規定していたものを、より詳らかにしたいと考えている。あわせて、19世紀の「東北」の主要な産業たる鉱山の動向も探りながら、社会・文化の特質を明らかにしていきたい。
【主な研究テーマ】
●19世紀「東北」の豪農・豪商の思想形成
●19世紀鉱山の「公害」発生のメカニズム
●近世的書物貸借ネットワークと近代的公共図書館の関係
「八戸南部家当主・南部信真が漢詩を詠んだとされる場所の一つ(青森県八戸市鮫町蕪島)」
「盛岡藩・仙台藩の藩境塚(岩手県胆沢郡金ケ崎町西根)」
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