指定国立大学災害科学世界トップレベル研究拠点

東北大学東北アジア研究センター
災害人文学ユニット

Core Research Cluster of Disaster Science

Center for Northeast Asian Studies Disaster Humanities Unit

お知らせ

2018.11.05
12/4 開催|第6回災害人文学研究会「ドキュメンタリー映画『赤浜ロックンロール』を観る」

2018年度第6回災害人文学研究会

「ドキュメンタリー映画『赤浜ロックンロール』を観る」

〈上映作品について〉

『赤浜ロックンロール』

2015年公開/上映時間90分/HP http://www.u-picc.com/akahama_rocknroll/

弁天様を祀る蓬莱島(ひょっこりひょうたん島のモデルの島)が浮かぶ町、岩手県大槌の赤浜で生まれたロックを愛する漁師・阿部力(つとむ)は「漁師は水揚げしてなんぼ」と、海で体をはってきた。2011年、東日本を襲った大震災で、町を「土色の壁のような波」が襲った。最大22mの津波と火災により、死者・不明者1280余人、町の85%が喪失した。半年後、国と県は、5階建てビルと同じ、14.5mの高さの巨大防潮堤で海岸線を囲う復興計画を決める。「海が見えねえじゃねぇか!」そんな中、赤浜の住民は巨大防潮堤に反対の声をあげる。「人間が作ったものは壊れる」津波で家族を亡くした“赤浜の復興を考える会”会長の川口博美は国の提案を拒否。「自然をないがしろにして復興はない」と阿部は、手間ひまかけて育てたワカメ、昆布、ホヤ、牡蠣を、消費者に届けることに心血を注ぐ。自然を抑え込む発想とは違う共に歩む知恵。ここに、わたしたちの進むべき未来もある。

 

〈意見交換・登壇者〉

小西晴子

2003年から、土本典昭、黒木和雄、原一男など日本のドキュメンタリストを追ったシリーズ「ドキュメンタリスト」を制作。2004年9月、制作した番組「ドキュメンタリスト 綿井健陽~The Little Birds バグダッドの父と子の物語」を、2005年に映画『Little Birds イラク戦火の家族たち』(2005年/綿井健陽監督)として公開。企画者として参画。このシリーズから映画になったものは、『ガーダ パレスチナの詩』(2006/古居みずえ監督)、『大きな家タイマグラの森の子どもたち』(2009/澄川嘉彦監督)などがある。  2012年から海外との共同制作を企画し、2013年Tokyo Docs、2014年中国成都でのAsian Side of the Doc、フランスのラ・ロシェールでのSunny Side of the Docで企画をプレゼン。プロデューサーとして「イラク チグリスに浮かぶ平和」(2014年/綿井健陽監督)の上映、海外展開をすすめている。2015年1月フランスで開催されたFIPA(Festival International de Programmes Audiovisuels)では、「イラク チグリスに浮かぶ平和」が、Young Europeans Jury Special Prizeを受賞。「赤浜Rock’n Roll」は、初監督作品。

 

坂口奈央

東北大学大学院文学研究科社会学研究室博士後期課程1年。専攻は、環境社会学・地域社会学・災害社会学。震災復興という緊急時における地域住民の合意形成に働く要因やスピードに関心を持ち、岩手県大槌町の2地区のフィールドワークをベースに、修士論文では防潮堤の高さを巡る合意形成過程の分析を行った。元・岩手めんこいテレビアナウンサー。

 

〈開催概要〉

【日時】12/4(火)18:15~20:30

【場所】東北大学川内キャンパス 講義棟B棟101室

【プログラム】

1. 映画上映18:15~19:50

2. 意見交換20:00~20:30

登壇者:小西晴子氏(『赤浜ロックンロール』監督)

坂口奈央氏(東北大学大学院文学研究科社会学研究室博士後期課程1年)

【参加費】無料

【参加申込】不要

【問い合わせ先】saigaijinbungaku@gmail.com

【主催】東北大学東北アジア研究センター

【共催】指定国立大学災害科学世界トップレベル研究拠点 災害人文学ユニット

 

 

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