アジア太平洋無形文化遺産研究センター(IRCI) が2018年12月7-9日に仙台で開催し、東北大学東北アジア研究センターが協力した「アジア太平洋の無形文化遺産と自然災害に関する地域ワークショップ」の成果として、特に無形文化遺産および防災領域で活動する研究者に向けて「Recommendations for Safeguarding ICH in Disasters and Mobilizing ICH for Disaster Risk Reduction(英語版)」が採択され、公開されています。
ワークショップでは、災害人文学ユニットの高倉浩樹教授、小谷竜介客員准教授が講演を行い、アジア太平洋各地から集まった無形文化遺産研究者、博物館関係者、および災害研究者等により、災害による無形文化遺産への影響や、無形文化遺産を災害リスクマネジメントに活用する可能性などについて議論がおこなわれました。そこで無形文化遺産領域における調査研究や実践的取組み、また防災領域との協働の必要性および重要性が強く認識されたことを踏まえ、この提言が公開されました。
この提言について、国内においても広く周知することを視野に、その日本語参考訳「無形文化遺産を災害から保護し防災に活用するための声明および提言」の公開が開始されました。
関連リンク
「Recommendations for Safeguarding ICH in Disasters and Mobilizing ICH for Disaster Risk Reduction(英語版)」
「無形文化遺産を災害から保護し防災に活用するための声明および提言」
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