磯貝 真澄 〔いそがい・ますみ〕 東北大学東北アジア研究センター ロシア・シベリア研究分野・助教 【専攻】 歴史学、東洋学 中央ユーラシア近現代史、ロシア近現代史 |
【略歴】
1999年3月 神戸大学文学部史学科東洋史学専攻卒業
2001年3月 神戸大学大学院文学研究科史学専攻修了
2010年3月 神戸大学大学院文化学研究科社会文化専攻修了 博士(学術)
2010年4月 神戸大学大学院人文学研究科 学術推進研究員
2013年4月 京都外国語大学国際言語平和研究所 嘱託研究員
2019年10月 東北大学東北アジア研究センター 助教
【業績】
⇒東北大学研究者データベース
⇒ researchmap
【教育活動】
【学外での活動】
日本中央アジア学会 『日本中央アジア学会報』編集幹事(2018年10月~)
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 共同研究員(2019年4月~)
京都大学東南アジア地域研究研究所 共同研究員(2019年4月~)
【連絡先】
〒980-8576 仙台市青葉区川内 東北大学東北アジア研究センター
TEL : 022-795-7571
FAX : 022-795-7571
【研究紹介】
ロシアのヨーロッパ部におけるテュルク系ムスリム社会の歴史学的研究
ロシアのウラル山脈以西はヨーロッパ部ロシアと呼ばれ、そのヴォルガ川中・下流域とウラル南麓はヴォルガ・ウラル地域と言われる、歴史的なテュルク系ムスリムの居住地域である。そうした人びとのほとんどは現在、タタール人、バシキール(バシュコルト)人であるが、彼らがムスリムとして形成していた歴史的社会の様相を解明する研究を進めている。ヴォルガ・ウラル地域がロシアのなかでも特に多民族・多宗教(宗派)的な性格を有する地域の1つであることから、その環境における「普通の」ムスリムの社会生活、家族生活がどのようなものであったかを明らかにしたいと考える。こうした研究関心の持ち方と研究課題は、ロシアにおいて自国の「多民族・多宗派国家」性が強調される現在、意義のあるものと考えている。
【主な研究テーマ】
●ロシア帝国のムスリム統治制度のもとでの、イスラーム法の専門家としてのウラマーの研究
●ムスリム社会におけるイスラーム家族法に由来する規範の適用をめぐる、法制度史・法社会史的研究。
●20世紀初頭のロシアのムスリム言論界でウラマーが展開したイスラーム改革論の研究
●中央ユーラシア(特にヴォルガ・ウラル地域と中央アジア)におけるウラマーの人的ネットワークとイスラーム法、イスラーム教育の研究
●ソ連初期におけるウラマーの活動の研究
19世紀末にヴォルガ・ウラル地域のウラマーが作成した報告書。
ロシア連邦バシコルトスタン共和国ウファ市の第1集会モスク。
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