

地域社会の人材としての「外国人花嫁」の共同調査

本研究は、国際結婚によって日本に移り住んだ女性たちが、「外国人の嫁」であることから受ける疎外や、異文化に暮らすことから生じる様々な不如意とどのように向き合い、どのように乗り越えようとしてきたかを、県内に住む韓国人および中国人女性を対象にした現地調査によって明らかにすることを目的とする。本研究では地域で必要とされる「人材」にまでなった外国人花嫁やその予備軍を主たる調査対象とし、彼女らがどのように疎外や文化の壁を乗り越え、いかにして今あるような地域社会でのつながりや活動を築き上げてきたかを、ユニットメンバーの研究者と移民の支援を行っている行政やNPOの人々と共同で調査を行う。その成果は、いまだ困難な状況に暮らす外国人花嫁たちにとっては異国での生き方のモデルを提供することになり、移民の支援者たちにとっては支援の質を高めることにつながり、研究者にとっては地域コミュニティでの移民の人材化という新たな視野を開くものとなる。

平成22年度〜平成23年度

氏名 | 所属 | 氏名 | 所属 |
瀬川 昌久 | 東北アジア研究センター・教授 | 二階堂 裕子 | ノートルダム清心女子大学文学部・准教授 |
李 仁子 | 東北大学教育学研究科・准教授 | 川村 千鶴子 | 大東文化大学環境創造学部・教授 |
陳 天璽 | 国立民族学博物館・准教授 | 渋谷 努 | 中京大学国際教養学部・教授 |

国内外の学会誌等およびセンター発行の刊行物の形で公表する。
![]() |