

東アジア近世社会における出版文化の意義

東アジアの文化や歴史環境などを研究する上で、過去に存在した資料は重要な役割を果たす。中でも、10世紀より1000年に及ぶ木版技術を主とした印刷による資料は最も重要なものである。本共同研究では、宋代以降の中国を中心とした東アジア出版文化での印刷文化の確立、明代16世紀嘉靖時代の出版システムや政策の変更を通して、東アジア世界の知識層の拡大と社会変容につながった点に着目し、研究蓄積の乏しい15〜16世紀前後の封建体制の転換期における東アジア諸国の出版文化状況を検証する。そして、近世から近現代の東アジア世界の情報伝達システムの形成と知識・情報の蓄積に伴う社会構造の変化を明らかにする。

平成22年度〜平成24年度

氏名 | 所属 | 氏名 | 所属 |
磯部 彰 | 東北大学東北アジア研究センター | 黄 霖 | (中国)復旦大学中国古代文学研究センター |
渡邉 健哉 | 東北大学大学院文学研究科(専門研究員)RA | 陳 正宏 | (中国)復旦大学古籍整理研究所 |
熊 静 | 東北大学東北アジア研究センターRA | 石 昌渝 | (中国)中国社会科学院文学研究所 |
崔 溶K | (韓国)高麗大学校中語中文学科 | 石 雷 | (中国)中国社会科学院文学研究所 |

研究会の実施、ニューズレター・センター叢書の刊行、ホームページ、展覧会の実施
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