

展示実践を通した北方人類学における社会還元の可能性の探求

本研究は、北方人類学分野において、展示実践を用いた研究成果の社会還元が、異文化理解の実践的文脈においていかなる社会的意味をもつのか、また人類学の方法論においていかなる効果をもつのか、探求しようとするものである。本研究では民族誌資料の社会的有用性を検討する公共人類学の問題意識を共有しつつ、実際に何らかの形ですでに展示実践を行ってきた研究者・そしてその実践に関わる職業専門家をメンバーとし、(1)映像資料・民俗資料という媒体が喚起する異文化理解の性質について検討するとともに、(2)それらがいかなる社会の単位においてどのような公共的意義をもつのかについて解明を試み、また(3)展示実践をすることによって見えてくる人類学の現地調査の倫理と方法論への貢献を目指す。

平成22年度〜平成23年度

氏名 | 所属 | 氏名 | 所属 |
高倉 浩樹 | 東北アジア研究センター・准教授 | 千葉 義人 | 東北アジア研究センター・客員研究支援者 |
山崎 幸治 | 北海道大学アイヌ・先住民研究センター・助教 | 千葉 真弓 | 東北アジア研究センター・客員研究支援者 |
伊藤 敦規 | 日本学術振興会・特別研究員PD(国立民族学博物館) | 齋藤 秀一 | 写真家、元東北アジア研究センター・客員研究支援者 |
オニスチェンコ= ヴィチェスラフ |
東北大学国際文化研究科・専門研究員 |

学会発表および雑誌論文
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