プレスリリース
140万年前のホモ属の卓越した技術を解明
―エチオピア、コンソで出土した140万年前の骨製ハンドアックス―
【発表のポイント】
・エチオピアと日本の共同研究チームが、エチオピア南部のコンソ遺跡から140万年前に遡る骨製のハンドアックスを発見した。
・本化石資料は、入念な剥離が骨の両面に施されており、100万年前以前に骨製ハンドアックスが製作されていた事を裏付けている。体系的な使用痕分析の結果、刃部には動物解体のようにモノを切断する時にできる痕跡が残されていることが判明した。
・該期のアフリカのホモ属の技術が、この時期に洗練化されていったことを示す重要な証拠となる。
【論文情報】
雑誌名: Proceedings of the National Academy of Sciences of the USA(米国科学アカデミー紀要)
論文タイトル:A 1.4-million-year-old bone handaxe from Konso, Ethiopia, shows advanced tool technology in the early Acheulean
著者: Katsuhiro Sano, Yonas Beyene, Shigehiro Katoh, Daisuke Koyabu, Hideki Endo, Tomohiko Sasaki, Berhane Asfaw, and Gen Suwa
doi: 10.1073/pnas.2006370117 論文URL:https://www.pnas.org/content/early/2020/07/09/2006370117
|