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高倉浩樹教授らによる日露国際共同チームが、北極域気候変動に関する人類学アプローチによる研究成果を刊行しました

高倉浩樹教授を中心とするロシアとの国際共同研究チームは、気候変動による永久凍土融解に対する地域認識の多様性とその社会生態的背景を解明した。なおメンバーのなかには元センターに所属していた藤岡悠一郎氏(現九州大講師)、田中利和氏(龍谷大学准教授)が含まれている。

主なポイント
・東シベリアの永久凍土融解に対する住民の認識は地域社会というミクロレベルでも多様であること
・凍土と低降水量の条件のなかで地域固有な民俗土木技術文化が発達していることを民族誌的に解明
・地域生態や資源利用が現在の住民の認識の多様性にも貢献している
・政策提言として、凍土融解への適応策構築の際には地域の歴史文化的背景と地域的文脈を重視することの必要性を指摘

論文情報
雑誌名:Polar Science
論文題目:Differences in local perceptions about climate and environmental changes among residents in a small community in Eastern Siberia
著者: Hiroki Takakura, Yuichiro Fujioka, Vanda Ignatyeva, Toshikazu Tanaka, Nadezhda Vinokurova, Stepan Grigorev, Sardana Boyakova
  https://doi.org/10.1016/j.polar.2020.100556

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