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研究題目
古代・中世日本の周縁地域と東アジアの交流

研究内容
 古代・中世日本は、国家を形成した本州中央の文化と、後に琉球王国となる南西諸島の南方文化、そして北東北から北海道以北の北方文化が併存する特有の歴史環境を持っていた。また、それぞれの文化圏は、東北地方や九州地方において、異文化が接触し合う独特な周縁世界が生み出された。既に多くの指摘がある通り、北の周縁地域はサハリンや沿海州、南の周縁地域は中国や韓半島とも交流があり、古代・中世日本と東アジアの関係を考える上でも周縁地域は新たな知見を与えてくれる。
  周縁地域では、隣り合う文化の土器や金属製品そのものが流通する一方、限られた資源や技術のもとで異文化の文物を模倣する行為が頻繁に行われた。模倣の程度にはよりオリジナルに近いものから限定的なものまで幅があり、この差から文化の交流密度や異文化に対する意識を読み取ることができる。本研究は、この模倣行為の解析を新たな切り口とし、周縁地域における人的・物的な交流を明らかにしていく。特に、平安時代後半になると、周縁地域に古代日本の高い手工業技術がもたらされることが知られているが、こうした技術が周縁地域、あるいは南北文化圏でどのように模倣され浸透したのかを解明する。さらに、韓半島あるいは極東地域との交流もフィールドワークから解明し、東アジア規模での交流の実態に迫る。
  一方で、本研究が対象とする周縁地域は高温多湿の南西諸島や寒冷な北海道を含み、その環境は一様でない。同様に地質環境や動植物相も異なるため、こうした環境要因が交流に与える影響も重要な枠組みとして参照する。また本研究では、幾何学的形態測定学による形態の比較と3次元計測による製作痕跡の可視化を行い、模倣の程度を定量的に把握する。これにより、古代・中世日本の周縁地域と東アジアとの広範な交流を、綿密な考古学的データと自然環境の多様性を踏まえて議論する。

研究期間
2020年度~2021年度

研究組織
氏名 所属
佐野 勝宏 東北アジア研究センター
舘内 魁生 東北大学大学院文学研究科
王 晗 東北大学大学院文学研究科
谷津 愛奈 東北大学大学院文学研究科
鹿又 喜隆 東北大学大学院文学研究科


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