藤方 博之 〔ふじかた・ひろゆき〕 東北大学東北アジア研究センター 上廣歴史資料学研究部門・助教 【専攻】 日本近世史 家族史 武家社会論 |
【略歴】
2011年9月 | 千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了 博士(文学) |
2012年4月 | 江東区 文化財専門員 |
2013年4月 | 日本学術振興会 特別研究員(PD、国立歴史民俗博物館) |
2016年4月 | 東京大学大学院農学・生命科学研究科 特任研究員 |
2018年10月 | 東北大学東北アジア研究センター 助教 |
【業績】
⇒ 東北大学研究者データベース
⇒ researchmap
【教育活動】
東京理科大学(歴史)
【学外での活動】
八潮市文化財調査委員(2006-)
国立歴史民俗博物館共同研究員(2017-)
【連絡先】
〒980-8576 仙台市青葉区川内41 東北大学東北アジア研究センター
TEL:022-795-3140
FAX:022-795-3140
【研究紹介】
「家」をめぐる人々の行動・意識から日本近世社会を捉える
父子直系で継承され、永続することが志向される「家」は、近世社会に存在した多くの身分集団において基礎単位となっていた。幕府や藩といった権力機構も、個別の「家」々が縦に結合し、全体としては主君の「御家」として観念されていた。そのため、主君の権力を支える家臣たちの「家」の存続は、その「家」の家族・親類だけでなく、権力機構の安定的な運営のうえでも重要な課題となっていた。私は、大名家臣団を対象に、「家」をめぐって生じる多様な動き(権力側の施策、家臣側の行動)に着目し、近世武家社会の構造を分析している。なおこの視角は、村や町といった他の身分集団を観察する際にも援用できるのではないかと考えている。
【主な研究テーマ】
● 大名家臣層の「家」
● 近代の士族と旧大名家・旧領
● 大名飛地領における地域運営と支配の実相(特に出羽村山地域)
秩禄奉還についての書き込みがある知行宛行状(熊谷家文書)。
幕藩体制の終焉を物語る。
古文書調査の様子(熊谷家文書調査、2013年9月撮影)。
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