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研究代表者挨拶


【全国的・国際的ネットワークによる北東アジア地域研究】
 今回の人間文化研究機構のネットワーク型基幹研究プロジェクト「北東アジア地域研究推進事業」では、国内の八つの組織が連携しながら、担当する北東アジアの課題を多面的・総合的に研究するための連携態勢を作り出していきます。その中で東北大学東北アジア研究センター拠点は、人間文化研究機構総合地球環境学研究所と協力し、「環境・資源問題に関する社会文化と政策の総合化研究」をテーマとして研究活動を行います。

【地域の環境を研究するということ】
 環境とは、人がそこに住む自然の単なる言い換えではありません。それは人間に対して外在する物理的客体としてではなく、人間存在の営為自体によって構築され、また認知される世界、すなわち環境世界(umwelt)としてあります。このようなものとしての環境は、歴史的な文脈を背負った「風土」としてもとらえられます。つまり環境は、人間による構築性と類的本質においてとらえられるべきものであり、優れて人文的な性格をもちます。それゆえ環境の研究には、人文・社会科学諸学と理学・工学などの理系分野との協力が必要です。


東北大学
東北アジア研究センター
センター長 高倉浩樹

【地域の共有財としての環境】
 環境は、いっぽうで人々の共有の財産・プール財としての側面をもちます。そこは、環境に関わるステークホルダーの間で、経済力の格差など非対称的な関係の在り方に起因する共生・対立を含む課題を解決するための努力が行われる舞台となります。

【東北アジアの中の環境問題】
 北東アジア(ロシア・中国・モンゴル・朝鮮半島、そして日本)は、世界でも有数の経済発展地域である一方で、豊かな自然と多様な文化を有する地域でもあります。古来東北アジアでは、灌漑農耕・遊牧・狩猟などのさまざまな文化が共存し、共生してきました。一方で近年の著しい経済発展と産業・資源開発の波は、地域の自然と人間の関係を変えつつあります。環境問題の解決には、自然だけでなく社会の側の事情の深い理解が重要です。北東アジアは、冷戦終結以来の域内の関係が緊密化する一方、国際関係は必ずしも安定しておらず、それが環境問題の解決にも影を落としています。東北アジアの環境問題の解決には、地域の文化・歴史と政治・経済状況の特色に立った研究が求められます。
 今回の学際的・国際的な連携研究事業が成果を挙げることを期待します。皆さまのご支援、ご鞭撻をお願いいたします。


 
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