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東北アジア研究センター報告

シンポジウムの報告などの速報性、資料集などの記録性、さらに国内外の研究者コミュニティとの研究交流を推進することを目的したシリーズ
(2010年より)


23号 岩本由輝・多田宏・佐藤大介・泉田邦彦・高倉浩樹編
旧陸奥中村藩山中郷基本資料(2016年12月20日)
22号 サンピルドンドヴ・チョローン・胡日査・アンドリアン ボリソフ・岡洋樹編
ユーラシアの遊牧 歴史・文化・環境(2016年12月14日)
21号 栗林 均・松川 節編
『西藏歴史檔案薈粋』所収パスパ文字文書(2016年2月29日)
20号 栗林 均編
伝統的モンゴル語辞書資料集(2015年12月28日)
19号 瀬川昌久編
東アジアの世界遺産と文化資源(2015年12月25日)
18号 高倉浩樹、千葉義人(編)
「シベリアからの声:民俗写真展示プロジェクト記録と調査地からのメッセージ」(2015)
17号 栗林均、海蘭 編
『満文原檔』所収モンゴル語文書の研究(2015)
16号 李仁子、瀬川昌久(編)伊藤亜人、安鍾秀、李仁子(著)
ヴェールの向こう側から ―北朝鮮民衆の文化人類学的分析(2015)
15号 高橋陽一、佐藤大介、小関悠一郎編
よみがえる江戸時代の村田―山田家文書からのメッセージ―(2014)
14号 栗林均編
蒙漢字典−資料編・原本影印−(2014)
13号 サンピルドンドヴ・チョローン、胡日査、岡洋樹編
清朝とモンゴル人 (2014)
12号 栗林均
孝経 -モンゴル語古訳本- (2014)
11号 佐々木聡
『開元占經』閣本の資料と解説 (2013)
10号 荒武賢一朗
地域の歴史を学ぶ -宮城県大崎市の文化遺産- (2013)
9号 高倉浩樹・滝澤克彦編
『東日本大震災に伴う被災した民俗文化財調査(2012年度報告集)』(2013)
8号 菊谷竜太・滝澤克彦
身体的実践としてのシャマニズム(2013)
7号 佐藤源之・高倉浩樹
連携する研究所:国立大学附置研究所・センター長会議第3部会(人文・社会科学系)シンポジウム報告(2013)
6号 栗林均
蒙文倒綱−資料編・原本影印−(2012)
5号 高倉浩樹・滝澤克彦・政岡伸洋編
『東日本大震災に伴う被災した民俗文化財調査(2011年度報告集)』(2012)
4号 平川新編
『よみがえる町の記憶−通町・堤町・北山界隈の歴史−』(2012)
3号 平川新・佐藤大介編
『歴史遺産を未来へ』(2012)
2号 チョローン・ダシダワー、チンゲルト、岡洋樹編
『モンゴル史研究と史料』(2011)[モンゴル文]
1号 高倉浩樹(編)オニスチェンコ・ヴィヤチェスラヴ、ヴァンダ・イグナティエヴァ(訳)
『展示図録・日本人のみたトナカイ遊牧民:シベリア民族誌写真を現地に戻して展示する試み』(2010)[日露文]


23号 岩本由輝・多田宏・佐藤大介・泉田邦彦・高倉浩樹編
旧陸奥中村藩山中郷基本資料(2016年12月20日)

当該資料は東日本大震災における東京電力福島第一原発事故により計画的避難 地域となった旧中村藩山中郷の近世史に関わる基本資料である。編者の一人岩本 が震災後に、相馬市内で歴史文書レスキューを行った際に、同市内の海東家文書 約1万点の相馬市歴史資料収蔵館への寄贈に関わったときに、当該資料を発見し た。その史料の翻刻をおこなったものである。史料は「山中郷給人系図録 (本 地給人、寛文筋目、延宝開発給人、宝永五年被下、先調落分、新郷士、拾遺)」 と「村々調 山中」である。


22号 サンピルドンドヴ・チョローン・胡日査・アンドリアン ボリソフ・岡洋樹編
ユーラシアの遊牧 歴史・文化・環境(2016年12月14日)

本書は、2014年9月にモンゴル国ウランバートル市で、本センターとモンゴル 科学アカデミー歴史研究所、中国内蒙古師範大学旅游学院、ロシア科学アカデミ ー・シベリア支部人文学北方民族問題研究所の四組織の共催で開催された国際シ ンポジウム「ユーラシアの遊牧:歴史・文化・環境」で発表された、モンゴルや ロシア・サハの遊牧、トナカイ牧畜など、ユーラシア遊牧民の歴史や文化、経済、 環境に関する報告22本を収録した報告論文集である。内、歴史に関する論文10本、 経済3本、文化4本、環境5本を収録する。

Sampildondov Chuluun, Hurcha, Andrian Borisov, Hiroki Oka eds., 2016 EURASIAN NOMADIC PASTORALISM
History, Culture, Environment
Symposium jointly organized by Institute of History, Mongolian Academy of Sciences, Tourism College of Inner Mongolian Normal University, Institute of the Humanities Research and Indigenous Studies of the North, Russian Academy of Sciences, Siberian Branch. Ulaanbaatar, 5 September 2014
This is the collected articles presented to International Symposium “ Eurasian Nomadic Pastoralism: History, Culture, Environment” held in Ulaanbaatar in September 2014. This symposium was jointly organized by CNEAS and three institutes of Mongolia, China and Russia. 22 articles discussing on history, culture, economy and environment of Inner Asian nomadic pastoralists were published in this book.



21号 栗林 均・松川 節編
『西藏歴史檔案薈粋』所収パスパ文字文書(2016年2月29日)

本書は、中国の文物出版社から1995年に出版された『西蔵歴史檔案薈粋』(中 国西蔵自治区檔案館編)に収録されているパスパ文字表記モンゴル語文書9件の 影印(再録)、モンゴル語のローマ字転写、日本語訳、およびモンゴル語の全単 語・語尾索引である。パスパ文字はモンゴル帝国のクビライ・カーンのもとで仏 教僧パスパによって1269年にチベット文字を基に制作され、元朝の約100年の期 間使われた。現存する資料は、碑文に刻されて長い年月を経たために判読が困難 なものが多いが、ここに収録されているものは筆写された状態が保存されてきた もので極めて鮮明である。本書では利用しやすさを追求して、パスパ文字文書に 行番号を付し、それと見開きの形でローマ字転写と日本語訳を配している。また 単語・語尾索引では文書番号と行番号を示すことによって出現位置を容易に参照 できるようにした。
 プロジェクト研究「東北アジア言語文化遺産研究ユニット」の2015年度の活動 成果の一部として出版された。

Hitoshi Kuribayashi, Takashi Matsukawa eds., 2016
Phags-pa Mongolian Documents in "A Collection of Historical Archives of Tibet"



20号 栗林 均編
伝統的モンゴル語辞書資料集(2015年12月28日)


18世紀清朝の時代には、「清文鑑」とよばれる一連の官製満洲語辞典が編纂・ 出版された。それらの満洲語辞典の中には、清朝の公用語のひとつであったモン ゴル語の対訳が含まれるものが少なくない。近代モンゴル語の辞書は、これら 「清文鑑」を出発点として発展してきた。
 本書は、モンゴル語が採録されている「清文鑑」をはじめとして18世紀の主要 な5種類の辞書の序文等を影印として集めたものである。それらは、『御製満蒙 合璧清文鑑』(1717)、『御製満蒙合璧清文鑑(満洲文字表記)』(1743)、 『御製満珠蒙古漢字三合切音清文鑑』(1780)、『三合便覧』(1780)、『蒙古 トド彙集』(1791)である。これらはいずれも影印の形で初めて公刊されるもの で、モンゴル語辞書の歴史だけでなく、モンゴル語の言語資料としても貴重な価 値をもつものである。
 プロジェクト研究「東北アジア言語文化遺産研究ユニット」および共同研究 「伝統的モンゴル語辞書の研究」の活動成果のひとつとして公刊された。

Hitoshi Kuribayashi ed., 2015
Materials for Traditional Mongolian Dictionaries of the Ching Dynasty in the 18th Century



19号 瀬川昌久編
東アジアの世界遺産と文化資源(2015年12月25日)


本書は、東北アジア研究センターが例年開催している東北アジア研究センター シンポジウムの一環として、平成27年2月14日に開催した公開シンポジウムの全 記録である。世界遺産に関しては、東北アジア研究センターでは既に2013年度に 公開講演会「世界遺産からのメッセージ―平泉・石見銀山の歴史力」を開催して いるが、今回のシンポジウムはさらにそのテーマを拡大し、日本を含む東アジア 全域を言及範囲とするとともに、文化人類学、建築史、地域計画学、人文地理学、 文化景観研究など広範な関連諸分野を横断する視点から、世界遺産登録が文化の 資源化に対してもつ意味を考えようとしたものである。

Masahisa SEGAWA ed. , 2015
World Heritages and Cultural Resource in Northeast Asia
On 14th February 2015, the Center for Northeast Asian Studies hosted its customary annual symposium. The theme of the symposium was to understand the recent condition of World Heritages in East Asia and to compare the mode of exploitation of their cultural resource among East Asian countries. Guest speakers and commentators were the specialists in cultural anthropology, history, architecture, tourist study, and geography. This volume is the total document of reports, comments, and discussion in this symposium.



18号 高倉浩樹、千葉義人(編) 「シベリアからの声:民俗写真展示プロジェクト記録と調査地からのメッセージ」(2015)

本書は、2012年3月22-24日にかけてシベリアのトナカイ牧畜民の村において行われた調査写真を中心とする展示プロジェクトにかかわる記録集である。特に、展示を行った際に収集した、現地の人々による展示の感想及び仙台市民へのメッセージの記録(露文及び日本語訳)が含まれている。応用映像人類学に関わる人類学的調査プロジェクトのメイキングと調査地からの生の声を記録した点に特徴がある。付録としてメイキングに関わる動画資料が付けられている。本書は、2012年度に行われた東北アジア研究センター共同研究「協働による展示実践を通した人類学的方法論の探求」に関わる成果の一つである。

Hiroki Takakura and Yoshito Chiba (eds) , 2015
Voices from Siberia: the creation of the ethnographic photography exhibition and messages from the field to home



17号 栗林均、海蘭編『満文原檔』所収モンゴル語文書の研究(2015)

『満文原檔』は、2005年に台湾の國立故宮博物院から刊行された清太祖、太宗時代の檔案(政府公文書)の写真版資料集である。本書は『満文原檔』全10冊に含まれる47件のモンゴル語文書を影印で再録し、それと見開きの形でモンゴル語のローマ字転写と日本語訳を配し、さらに巻末にモンゴル語の全単語索引、名詞語尾索引、動詞の語尾索引を収録している。
資料と合わせて、巻頭には「『満文原檔』におけるモンゴル語文書について」(1-8頁)、「「文書」のモンゴル文字の字形について」(9-36頁)、「「文書」における表記のゆれについて」(37-58頁)と題する解題および「文書」におけるモンゴル語の字形と綴りに関する論考を収録している。
本書は「東北アジア言語文化遺産研究ユニット」の活動の一環として公刊された。

Hitoshi Kuribayashi, Hailan ed., 2015
A Study of the Mongolian Documents Involved in Man-wen yuan-dang, Written in the Early 17th Century



16号 李仁子、瀬川昌久(編)伊藤亜人、安鍾秀、李仁子(著)ヴェールの向こう側から ―北朝鮮民衆の文化人類学的分析(2015)

北朝鮮社会は日本にとって直近の地域にありながら、これまでこうした直接的調査研究の対象外であった。しかし、多様な手段を駆使して先駆的な研究を行っている研究者もまた皆無ではない。そうした貴重な研究の最新成果に触れ、現状の分析と今後の研究展開の見通しについて議論を重ねるため、東北アジア研究センターは2014年2月にシンポジウムを開催した。本著はその成果である。

Inja Lee, Masahisa Segawa eds., contributed by Abito Itoh, Jong Su Ahn, Inja Lee, 2015
From behind the Veil: A Cultural Anthropological Analysis of the North Korean Populace

Despite the country’s important position in Northeast Asia and its close proximity to Japan, conducting academic research in North Korea has not been possible. However, researchers have recently attempted pioneering studies through various means. This volume is the result of a symposium hosted by CNEAS in February 2014 to introduce their newest research products and facilitate discussion on the analysis of current conditions and prospects for future research.


15号 高橋陽一、佐藤大介、小関悠一郎編 よみがえる江戸時代の村田―山田家文書からのメッセージ―(2014)

2011年より宮城県村田町の旧家山田家で古文書の調査が実施され、従来明らかにされてこなかった町の歴史を解明する手がかりとなる史料が多数確認された。これを受け、2013年6月には東北アジア研究センター上廣歴史資料学研究部門・NPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク・村田町の共催により、同文書を活用した講演会を開催した。本書はその報告書であり、講演録のほか、山田家文書の目録や重要史料の解読文を収載している。歴史資料保全活動の成果発表、郷土史の掘り起しの一つの方法を示すものとして、本書は重要な意味を持っている。
TAKAHASHI Yoichi, SATO Daisuke, KOSEKI Yuichiro , 2014
Reviving Murata Town of the Edo Period −The Message of the Historical Documents of the Yamada Family−


14号 栗林均編 蒙漢字典−資料編・原本影印−(2014)

『蒙漢字典』は、民国17(1928)年に北京の蒙文書社から刊行されたモンゴル語と漢語の対訳辞典である。活版印刷で上下2冊の線装本の体裁をとり、辞書本文256丁(512頁)、巻頭に目録、勘誤表、蒙文十二字頭を付す。本字典は、内容的には清朝時代の『欽定蒙文彙書』(1891)を継承しながら、形態的には近代的な活版印刷によっており、モンゴル語辞書編纂史においていわば近世と近代の橋渡しとなった辞書として位置付けることができる。
『蒙漢字典』が現代において希少な文献となっていることと、同字典の内容が貴重な資料的価値を有することから、これを影印として公刊し、研究者の便宜を図ることとした。本センターの「東北アジア言語文化遺産研究ユニット」の活動の一環として公刊された。
Hitoshi Kuribayashi ed. 2014
Meng-Han Zidian - Mongolian-Chinese Dictionary of 1928 -


13号 サンピルドンドヴ・チョローン、胡日査、岡洋樹編 『清朝とモンゴル人』(2014)[モンゴル文]

2012年9月7日にモンゴル国ウラーンバートル市において、東北大学東北アジア研究センター、モンゴル科学アカデミー歴史研究所、内蒙古師範大学旅游学院の共催で開催されたシンポジウムの報告論文集。清代のモンゴル史に関する20本の論文を掲載する。モンゴル語による刊行。
Sampildondov Chuluun, Hurcha, Hiroki Oka ed. 2014
Daiqing dynasty and Mongolians (in Mongolian)

This is the collected articles presented to the International Symposium “Daiqing Dynasty and Mongolians” jointly organized by three institutions including CNEAS.TU, Institute of History of Mongolian Academy of Sciences and the Tourism College of Inner Mongolian Normal University, held in 7 September, 2012 at Ulaanbaatar, Mongolia. 20 articles relating to the various topics of the Qing era Mongolian history. All the articles were published in Mongolian.


12号 栗林均 孝経 −モンゴル語古訳本−(2014)

『孝経』は孔子が弟子の曽子に孝の道を説いたと伝えられる儒教の経典として名高い。本書は、13世紀の元朝の時代にモンゴル語に翻訳・開版されたと考えられる漢語とモンゴル語の対訳木版本「孝経」の影印と本文のローマ字転写、モンゴル語の全単語と語尾の索引である。
  影印の原本は中国故宮博物院図書館に所蔵される孤本であり、これまで何回か公刊された影印はいずれもモノクロの縮小印刷であった。本書は、原本の体裁に合わせて、全74頁を原寸大のカラーで再現している。
  ここに記されるモンゴル語は、元朝の時代にまでさかのぼるウイグル式モンゴル文字の資料としてモンゴル語文献学、モンゴル語史の研究にとって貴重な資料である。
KURIBAYASHI Hitoshi
Hsiao-ching -An Early Mongolian Version-


11号 佐々木聡 『開元占經』閣本の資料と解説(2013)

本書は中国の天文五行占書『開元占経』の新資料(閣本)に基づく資料集である。閣本は明朝の秘蔵本を祖本とし、従来の通行本とは、一部全く異なる内容を持つ。本書は、その特異な内容を持つ閣本巻91〜97の翻刻資料を中心に、各伝本等の図版・解題論文・関係資料・索引など、コンパクトながら新資料を運用する上で必要となる各種データを網羅する。『開元占経』は天文暦学・占術分野における最も基礎となる資料であり、中国のみならずアジア研究に広く利用して頂ければ幸いである。
SASAKI Satoshi
The Reprint and Bibliography of Kaiyuan Zhangjing Manuscripts Held by Ming Dynasty


10号 荒武賢一朗 地域の歴史を学ぶ -宮城県大崎市の文化遺産-(2013)

本書は、平成24年12月に開催した「講座:地域の歴史を学ぶ◎岩出山」の成果と、宮城県大崎市域の歴史資料調査についてまとめたものである。具体的には古代の多賀城廃寺をめぐる検討、江戸時代の岩出山伊達家についての人的諸関係や記録の分析、大崎市西部の鳴子や川渡などについて文献資料や絵図を用いて史実の解明をおこなっている。
当地で歴史資料の解読を手掛けている岩出山古文書を読む会の会員諸氏と東北大学の歴史研究者が協力しながら考察を深めたものとしてぜひ御覧いただきたい。
ARATAKE Kenichiro
The Study of local history:Cultural heritage of Osaki City, Miyagi Prefecture


9号 高倉浩樹・滝澤克彦編 『東日本大震災に伴う被災した民俗文化財調査(2012年度報告集)』(2013)

本書は、東日本大震災に伴う被災した民俗文化財調査に関わる報告集である。対象は、宮城県沿岸部全域すなわち気仙沼市から山元町までの23地区の地域社会である。被災後1年をすぎた2012年4月から2013年2月までの県内沿岸部の民俗文化の被災状況とその復興過程の現状について全体像を提示しようとするものでもある。このことを通して地域社会・行政そして関連分野の研究者を含むそれ以外の外部が、民俗文化が被災後の地域社会再生においてどのような役割を担うことができるのか考察・検討するための資料となることを目指した。2011年度の調査報告は東北アジア研究センター報告5号として刊行したが、今回は2012年度版の調査報告である。2年間の継続という意味では極めて重要な研究資料となる。本書は、共同研究「東日本大震災の被災地における民俗文化の復興をめぐる地方行政とその支援にかかわる方法論の探求」(2011-2012)の成果である。
TAKAKURA Hiroki and TAKIZAWA Katsuhiko eds.
2012 Fiscal Year Report of Documentation Project for “Investigation of the Damage to Folk Cultural Assets from the Great East Japan Earthquake and Tsunami”


8号 菊谷竜太・滝澤克彦 身体的実践としてのシャマニズム(2013)

本書は、2011年2月21日に、東北大学マルチメディア教育研究棟で行われた東北シャマニズム研究会国際シンポジウム「身体的実践としてのシャマニズム」における成果を中心に、同研究会が過去において蓄積してきた研究会の成果を纏めたものである。本書に纏められたシンポジウムを含む研究会の活動の一部は,東北アジア研究センターとの共同研究(2011年度)による成果である。
東北アジアの社会や文化を読み解く上で、シャマニズムは極めて重要な位置を占めていると考えられる。本研究はインド・チベット学、宗教学、文化人類学、社会学など多彩なディシプリンと対象地域をもつ若手研究者が集結し、シャマニズムを幅広い視野から論じなおすことによって東北アジア文化の地域的特性を明らかにすることを目的としたものである。
Ryuta Kikuya and Katsuhiko Takizawa
Shamanism as Physical Practice
This Proceedings is based on the International Conference on "Shamanism as Physical Practice" concerned the history, scope and transmission of Shamaniam, held in Kawauchi-Media Hall in Tohoku University on February 21, 2011. Furthermore this Proceedings includes stuidies of members of Tohoku Shaman Studeis, organized the Conference, summarized their activities in this proceedings. This Proceedings is a result by joint research (the 2011 fiscal year) with Center for Northeast Asian Studies(CNEAS).


7号 佐藤源之・高倉浩樹 連携する研究所:国立大学附置研究所・センター長会議第3部会(人文・社会科学系)シンポジウム報告(2013)

この報告集は、2012年10月19日に仙台市で行われた国立大学附置研究所・センター長会議第3部会(人文・社会科学系)シンポジウム「連携する研究所」の記録である。認知科学・地域研究・環境保全という領域における文理の連携・融合を行うことで新たな取り組みの活動を紹介することで人文・社会科学系の研究所の今後のあり方を提起した。
Motoyuki Sato and Hiroki Takakura eds.
Research Collaborations among Institutes: Proceeding of Symposium organized by the Section of Humanity and Social Sciences in the Director Council of University Research Institute and Center


6号 栗林均 蒙文倒綱−資料編・原本影印−(2012)

『蒙文倒綱』は咸豊元(1851)年の賽尚阿(サイシュンガ)による序をもつ、モンゴル語・中国語・満洲語の3言語対照辞典全16巻の全頁の影印である。「蒙文倒綱」はその題簽に記されている書名であるが、書目類では『蒙文彙書』として知られるものに他ならず、モンゴル語の字母順配列辞典の嚆矢とみなされる。『蒙文彙書』は賽尚阿の没後、理藩院の建議により『欽定蒙文彙書』(1891年序)として印刻・刊行され、広く通行した。一方、その元となった『蒙文彙書』(『蒙文倒綱』)は写本のため、現存するものは僅かであり、稀覯本に属する。資料の稀少性とモンゴル語辞書編纂史における貴重な価値を鑑みて、ここに影印として公刊して研究者の便に供することにした。

Hitoshi Kuribayashi
Mengwen Daogang :Mongolian-Chinese-Manchu Triglot Dictionary of 1851

Mengwen Daogang(蒙文倒綱) is a triglot (Mongolian- Chinese-Manchu) dictionary compiled by Saishangga in 1851 in China. It is a handwritten manuscript of 16 volumes, the headwords are arranged by Mongolian traditional alphabet. The dictionary is of great value because it had a great impact to the Mongolian dictionaries afterwards. Here all the volumes of the dictionary are reproduced by means of facsimile from cover to cover.


5号 『東日本大震災に伴う被災した民俗文化財調査(2011年度報告集)』(2012)

この報告集は、宮城県地域文化遺産復興プロジェクト(事務:宮城県文化財保護課)からの東北大学東北アジア研究センターが委託調査された「東日本大震災に伴う被災した民俗文化財調査」の2011年度報告集である。宮城県沿岸部津波被災地20地区について原則二人の調査者が入り、例えば神楽保存会のメンバーなど、民俗文化財の継承・維持・発展に関わっている関係者から聞き取りを行った。その内容は震災以前の祭りなどの状況・震災時の状況、そして震災後の進捗状況についてである。津波被災地の民俗文化財の実態について延べ人数にして133人、A4で300頁に及ぶ貴重な資料と証言集となっている。参加したのは文化人類学・日本民俗学・環境社会学などの研究者および若手研究者(学生含む)で、仙台市内に本拠地をおく研究者を中心にしつつも、北は札幌から西は神戸までの大学関係者・学生の合計29名が関わった。この報告は共同研究「東日本大震災の被災地における民俗文化の復興をめぐる地方行政とその支援にかかわる方法論の探求」の成果の一つである。

H. Takakura, K. Takizawa, N. Masaoka eds.
2011 Fiscal Year Report of Documentation Project for “Investigation of the Damage to Folk Cultural Assets from the Great East Japan Earthquake and Tsunami”

This collection of reports records the current state of folk culture and is specifically is concerned with how the disaster has affected the entertainment, festivals, local businesses, and customs of the regional societies in the area. The Miyagi Prefecture Regional Heritage Rebuilding Executive Committee delegated the research contained in this collection to be carried out after the coastal areas of Miyagi Prefecture suffered catastrophic damage from the Great East Japan Earthquake and Tsunami on March 11, 2011. The study covered each regional society on the coast of Miyagi Prefecture from Kesen-numa to Yamamoto. This collection of reports aims to present an overview of the current status of the rebuilding process in these regional societies in the aftermath of the disaster, and covers the administration policies involved in promoting the regional society rebuilding process for the afflicted areas as well as the extent of damage to folk culture. Through this investigative study, we have sought to provide a resource for regional societies, government, researchers in related areas, as well as outside parties to discuss and examine the role of folk culture in the rebuilding process of regional societies following the disaster.


4号 平川新編『よみがえる町の記憶−通町・堤町・北山界隈の歴史−』(2012)

この報告書は、仙台市柏木市民センターとの共同で実施した市民講座「通町・堤町・北山界隈の歴史」の内容に基づいている。
大都市化に伴い、城下町としての面影が姿を消しつつある仙台市。その中にわずかに残されていた、江戸時代の建物の一つが2010年度に取り壊された。報告会は、そのことをきっかけに、建物や町の歴史を多くの市民の記憶にとどめるために行われた。
本書には、報告に基づく論考4編を掲載し、都市仙台の歴史を考えるための新たな論点を示している。また巻末には仙台の伝統工芸品「堤人形」の職人であった関善内の筆による、堤町の歴史と町並みに関する絵画資料を収録した。文献と図像の双方から、地元の歴史を立体的に復元している。

HIRAKAWA Arata
Reviving the Memory of the Streets of Old Sendai
-the History of Tori-cho, Tsutsumi-machi, and the Kitayama area-

The Contents of this book are based on the CNEAS symposium “Passing on our Historical Heritage”, held on November 13, 2010.
In Japan, many historical material still remain in local communities, and most of them have been put in danger of disappearing by drastic changes in society in recent years, and disasters. So making new systems of prevention and inheritance are urgent tasks for us.
There are many points on 5 papers, 2 comments and the discussion on the symposium in this book. Through this book, we will show how it is possible to pass on historical material in local communities in Japan as “our historical heritage”.



3号 平川新・佐藤大介編『歴史遺産を未来へ』(2012)

本書は、2010年11月13日に開催されたシンポジウム「歴史遺産を未来へ」の記録である。
日本列島各地にいまも膨大に残されている地域の歴史資料は、近年の急激な社会変化、さらには頻発する大規模災害により消滅の危機に直面している。それらを保全し、継承していくためのあらたなしくみ作りが急務である。
本書には、シンポジウムでの宮城県と首都圏での活動報告を基にした論考5編、報告へのコメント2編、パネルディスカッションの記録を収録した。これらの内容により、地域の歴史資料を「歴史遺産」として保全していくための論点を豊富に示している。

HIRAKAWA Arata and SATO Daisuke
Passing on Our Historical Heritage

The Contents of this book are based on the CNEAS symposium “Passing on our Historical Heritage”, held on November 13, 2010.
In Japan, many historical material still remain in local communities, and most of them have been put in danger of disappearing by drastic changes in society in recent years, and disasters. So making new systems of prevention and inheritance are urgent tasks for us.
There are many points on 5 papers, 2 comments and the discussion on the symposium in this book. they will show how it was possible to pass on historical material in local communities in Japan as “our historical heritage”.



2号 チョローン・ダシダワー、チンゲルト、岡洋樹編『モンゴル史研究と史料』(2011)[モンゴル文]

本書は、2009年9月20〜21日にモンゴル科学アカデミー歴史研究所・中国内蒙古師範大学蒙古学学院・東北大学東北アジア研究センター共催で開催された国際シンポジウム「モンゴル研究と史料」に提出された報告を収録した論文集である。「モンゴル史研究の史料」「大モンゴル国史の史料」「満洲時代モンゴル史の史料」「近代モンゴル史の史料」の4つのセクションからなり、あわせて34本の論文が収録されている。各論文は、近年新たに利用が可能となったモンゴル史の各時代に関する新史料を紹介・考察したもので、近年および今後のモンゴル史研究の展開を伺う上で重要な情報を含むものである。

Ch. Dashdavaa, Xinggeltu, Hiroki Oka ed. 2011
Historical study of Mongolia and its sources (in Mongolian)

This book is contains the articles contributed to the international symposium “The study of Mongolian history and historical sources” organized by the Institute of History of Mongolian Academy of Sciences, The School of Mongolian Studies of Inner Mongolian Normal University, China and Center for Northeast Asian Studies, Tohoku University in September 2009 at Ulaanbaatar, Mongolia. It includes 34 articles discussing the historical sources of the country’s entire history.


1号 高倉浩樹(編)オニスチェンコ・ヴィヤチェスラヴ、ヴァンダ・イグナティエヴァ(訳)『展示図録・日本人のみたトナカイ遊牧民:シベリア民族誌写真を現地に戻して展示する試み』(2010)[日露文]

本書は、2011年3月にロシア連邦サハ共和国で行われる写真展「日本人のみたトナカイ遊牧民:シベリア民族誌写真を現地に戻して展示する試み」の図録(露語+日本語)である。ソ連崩壊後以降、同地域で日本人人類学者は現地調査をおこなってきたが、当該企画は、そこで調査資料としてとられた民俗写真を現地に戻すことによって、研究資料のもつ公共的意義の探求および調査者と被調査者の市民社会の文化交流の促進を目指すものである。そのための図録として、展示企画の趣旨と主要な写真資料の掲載し、さらに編者がかつて行った仙台市民に向けての写真民具展の展示企画の報告およびそこで収集した市民からシベリア先住民にむけた「シベリアへの手紙」から構成されている。

Hiroki TAKAKURA ed. 2010
Exhibition Catalogue of the “Reindeer Peoples Through Japanese Eyes: Returning Home of the Siberian Ethnographic Photography” (in Japanese and Russian)


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