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専門家・知識層や大学生等を対象にした東北アジアの地域研究に関わる市販の学術専門書。当該分野だけでなく関連する分野の研究者・学界、広範な読者層にアピールすることを通して、東北アジア研究が切り開く学知としての可能性を社会にむけて発進することを目的とする。2012年より創刊。

ソ連と東アジアの国際政治 1919-1941
専書19号  
タイトル スターリンとモンゴル:1931-1946
著者 寺山恭輔
  Stalin and Mongolia: 1931-1946
  B5判
  2017年3月27日
  みすず書房
  600頁
ソ連は19世紀後半以降の流れを受けて、モンゴルへの関与をますます深めていたが、1932年に大規模な反乱が勃発すると、同年の満洲国建国に対する危機感から、ソ連と同様の政治路線は破棄され、満洲国に対する防波堤として諸政策が実行されていった。約10年の成果が1939年のノモンハン事件における関東軍への大打撃として結実した。そしてスターリンが英米中に独立を認めさせたモンゴルは、1945年8月の対日戦にも参戦して満洲国の崩壊に貢献し、戦後の国民投票で独立を果たすことになるのである。本書は、約20年間のスターリンの対モンゴル政策を、ロシアの史料館の一次史料を駆使して、丹念に追った実証的研究である。

ソ連と東アジアの国際政治 1919-1941
専書18号  
タイトル 旅と交流にみる近世社会
編著者 高橋陽一
  The early modern period society inspected from the angle of the travel and the interaction
  A5判
  2017年3月30日
  清文堂出版株式会社
  296頁
日本において旅が大衆文化として民衆の間に浸透したのは、近世(江戸時代)のことであった。現代の大衆旅行、言い換えれば今日の代表的文化の源流を辿る意味で、近世旅行史は重要な研究テーマである。だが、歴史研究において旅の近世的特質に迫ろうとするならば、山積する課題と向き合わなければならない。それは、旅を構成する旅先・旅行者・出立地・道中・領主権力の各要素について指摘できる。本書ではこのような現状認識から、実績のある近世史研究者が藩国家・境界・環境・思想・宗教といった各々の視点から実証的に旅を論じた。本書を通して、近世旅行史研究の深化と豊かな可能性を実感していただければ幸いである。

ソ連と東アジアの国際政治 1919-1941
専書17号  
タイトル ソ連と東アジアの国際政治 1919-1941
編者 麻田雅文
  The Soviet Union and the International Relations of East Asia, 1919-1941
  A5判
  2017年2月17日
  みすず書房
  400頁
ソ連の存在を抜きにして戦間期の東アジア国際政治を論ずることはできない。しかしながら史料状況等の制約により、両者の関係は従来十分に研究されてきたとは言い難い。ソ連側史料に即した研究がようやく可能となってきている現在、この戦間期国際政治の最大の空隙を埋める機は熟している。本書はそうした要請に応える画期的論文集。(みすず書房HPより)

僑郷―華僑のふるさとをめぐる表象と実像
専書16号  
タイトル 食をめぐる人類学―飲食実践が紡ぐ社会関係
編者 櫻田涼子、稲澤努、三浦哲也
  Anthropology of “Eating”: Social relations constructed through eating practice
  A5判
  2017年3月30日発行
  昭和堂
  266頁
日常的な供食や共食の行為が基本的な社会関係を紡ぎ出すとするMonica Janowskiの論考に触発され、「食べる」行為が各地域社会における家族・親族関係など諸々の社会関係の形成にどのように結びついているのかを文化人類学の視点から考察した研究書。東南アジアの諸研究を土台に、東アジアやオセアニアの事例にも視野を広げている。新たな家族・親族研究ならびに食文化研究の方向性を模索する意欲的な試み。平成24~26年度東北アジア研究センター公募型共同研究の成果である。
Led by Monica Janowski’s concept of close connection between daily eating-together practices and social relations, contributors of this book present some case studies in Southeast Asian societies as well as in East Asian and Oceanian societies from the cultural-anthropological point of view, and try to show a new perspective in the study of kinship and food. This is the result of corporate research projects conducted by the Center for Northeast Asian Studies from 2002 to2004.

僑郷―華僑のふるさとをめぐる表象と実像
専書15号  
タイトル 東北の近代と自由民権―「白河以北」を越えて―
編著者 友田昌宏
  The modern era of the Tohoku district and Jiyuminken(自由民権),Over Shirakawa Ihoku(白河以北, the north of Shirakawa)
  B5判
  2017年2月5日発行
  日本経済評論社
  345頁
明治10年代(1877~1887)をピークに日本全土に広まった自由民権運動。その火の手はここ東北にも。戊辰戦争後、ひとしなみに「白河以北一山百文」と蔑まれた東北にとって民権運動は、後進地域というイメージを払拭する千載一遇の好機であった。その意味で、東北の民権運動は新たな国家を模索する運動であると同時に、地域の復権をめざす運動でもあったのである。かくして、「東北」の名のもとに結集した各地の民権家たち。しかし、彼らのあいだでは対立がたえなかった。また、民権運動とは反対の立場を取った人々もいる。つまり、彼らは「白河以北」でもって結びつきつつも、それぞれの「白河以北」を背負っていたのである。本書はこうした東北の民権運動の実相に多角的に迫る。
The Jiyuminken(自由民権) movement, reached the peak in 10’s in the Meiji era, extended to the Tohoku district. For this district, has been called “Shirakawa Ihoku Ichizan Hyakumon(白河以北一山百文, it means that they can buy a mountain by one hundred mon to the north of Shirakawa)” and despised as the inferior district after the Boshin War(戊辰戦争), the movement was a good chance to dispel the disparaging name. In this way, for this district it was the movement not only to look for a new structure of the state, but also to rehabilitate Tohoku. Thus activists gathered to unite under the name of Tohoku. But they always were opposed. And there were the people that were against the movement. In other words, the people of this district united by “Shirakawa Ihoku” and shouldered different “Shirakawa Ihoku”. This Book approaches real facts of the Jiyuminken movement of the Tohoku district from many other ways.

僑郷―華僑のふるさとをめぐる表象と実像
専書14号  
タイトル 僑郷―華僑のふるさとをめぐる表象と実像
編者 川口幸大、稲澤努
  Qiaoxiang: Home of Overseas Chinese
  A5判
  2016年3月20日発行
  行路社
  315頁
本書は、僑郷、すなわち中国系移民の故郷が、中国国内、移住先、さらに世界規模の政治・経済的な動態の中でいかにして構築され、変容し、そして新たなイメージを賦与されて創造されているのかを人類学的な視点から考察しようとするものである。具体的には、「“豊かな海外、貧しい僑郷”パラダイムの刷新」、「海外から見た僑郷」、「“新しい”僑郷」という三つの視座から、僑郷の表象と実像を描き出してゆく。

「宗教」と「無宗教」の近代南島史―国民国家・学知・民衆―
専書13号  
タイトル 「宗教」と「無宗教」の近代南島史―国民国家・学知・民衆―
著者 及川 高
  The “Religion / Irreligion” Discourse in Modern Japanese Cultural Border Zone :Nation State, Scientific Research and Social Dynamics
  A5判
  2016年2月29日発行
  森話社
  328頁
日本の南西諸島(奄美・沖縄)ではシャマニズムや共同体祭祀など、本土=ヤマ トとは異なる民俗信仰が息づいている。本書はそれらの信仰が近代の学知におい ていかに「宗教」として対象化され、また排除されてきたのかを解明する試みで ある。明治期には「宗教」をめぐる知は近代化や啓蒙と結びついており、「無宗 教」は解決すべき政治課題とされた。しかしやがて民主主義の実現に伴い「宗教」 は生得的な資質と考えられるようになり、このことによって民俗信仰は国民国家 の資源へと転化していく。この知の変容は、南島民俗社会に生きる人々の行動へ と反映され、キリスト教の受容を典型とした社会動態を生み出していくのである。
Unlike the Japanese mainland, the core of the religious culture of the Ryukyu Islands (Amami and Okinawa) is folk faith. This book discusses the historical process through which these traditional beliefs, especially shamanism, community ritual and ancestor worship were recognized as “religion” in modern Japanese discourse. Because of the ideological connections between “religion” and “enlightenment” in modern Japan, in the Meiji era governments and intellectuals considered “ irreligion” as a political issue that was required to be solved. However, due to a change in the recognition of “religion” as a human universal in the Taisho era, folk faith began to be included among religions in order to utilize it for democracy and national identity. This change of discourse was reflected in the practice of the people, and generated social dynamics in the modern Japanese cultural border zone.

東北からみえる近世・近現代
専書12号  
タイトル 東北からみえる近世・近現代
著者 荒武 賢一朗
  The modern local history of Northeast Japan : To a history image rich from various viewpoints
  A5判
  2016年3月10日刊行
  有限会社岩田書院
  302頁
東北地方の歴史イメージは、どのように形成されてきただろうか。私たちは豊富 な歴史資料をもとに、この地域に暮らし、学び、働いてきた人々へ注目し、その 歴史的特質を明らかにした。本書は、17世紀から20世紀にかけての事例を取り上 げ、「埋もれていた宝の山」とも言うべき未発見だった資料を多用し、新しい歴 史像の構築を目指している。江戸時代の領主や武士、経済政策や商業発展、ある いは人物の歴史や思想的背景など、社会形成のありようを詳しく紹介した。
How is the history image of the Northeast Japan formed? Based on abundant history data, we lived in this area, observed to learning and people that have worked, and clarified that actual condition. This book took up the example from the 17th century to the 20th century, used abundantly the undiscovered data which should also be called "treasure mountain", and aims at construction of a new history image. We presented history, an ideological background, etc. of a feudal lord, a samurai and an economic policy, commercial development, or a person in detail.

世界とつなぐ 起点としての日本列島史
専書11号  
タイトル 世界とつなぐ 起点としての日本列島史
著者 荒武 賢一朗
  History of the Japanese Islands linked to the world
  A5判
  2016年2月20日刊行
  清文堂出版株式会社
  357頁
書名に掲げた「起点としての日本列島史」とは、列島内部の歴史分析、日本と他地域の交流史を、「日本史」に収斂させることなく、日本から発信してより広い視座で議論をしたいという試みから名付けたものである。東北アジア研究専書の一冊として本書は、17世紀から20世紀における経済や外交に軸足を置き、そこから政治、社会、文化の諸問題へと展開した。もちろん日本列島の研究ではあるが、同じ東北アジア地域の中国や朝鮮半島との関係、あるいは当時の人々が交渉した「現場」を明らかにしている。
We named the result of research "History of the Japanese Islands linked to the world." This does not confine the history analysis inside islands, and the history of exchange of Japan and other areas in "Japanese history." Therefore, we are arguing the historical fact of Japan in large area. Paying attention to the economy and diplomacy in Japan in the 17-20th century, we perform detailed consideration of still more nearly individual politics, society, and culture. Although it is research of the Japanese Islands, of course, this book is CNEAS Books series and investigates the relation between China of the same northeast Asian area, and Korea. There is meaning which clarified the "spot" for which people in those days negotiated in it.


スターリンと新疆:1931-1949年
専書10号  
タイトル スターリンと新疆:1931-1949年
著者 寺山 恭輔
  Stalin and Xinjiang: 1931-1949.
  A5判
  2015年3月27日刊行
  社会評論社
  638頁
満洲事変から中華人民共和国の成立に至るまでの約20年にわたるソ連の対新疆政策は、これまで一次史料に基づいた研究はほとんど存在しなかった。漢族が多数を占める中国にあって、圧倒的多数を占めるムスリムのウイグルのほか少数民族も多い新疆では、中国本土から隔絶されていたため隣接する中央アジア諸国やロシア・ソ連とも歴史的・経済的に深い関係を有していた。特に1931年の満洲事変と翌年の満洲国設立後、モンゴル、新疆への日本の進出を懸念するようになったスターリン指導部は新疆内の反乱鎮圧のために何度か赤軍を派遣して地方政府を助けた。本書ではスターリンが独裁的な権力を確立して以降、主要な対外政策決定の舞台であったソ連共産党中央委員会政治局における諸決定を跡付けることによって、新疆に対するソ連の関与の実態、特徴を明らかにしている。
Xinjiang (Eastern Turkistan) dominantly populated by Muslim Uighurs and other miscellaneous peoples, situated far from central China had traditionally strong economic relationship with neighboring central Asian countries, Russia and Soviet Union. After the Manchurian Incident(1931) and the formation of “Manchukuo” next year, the influence of the Soviet Union, which has begun to worry about the possibilities of Japanese invasion into this region, has increased intensively and dispatched Red Army several times into Xinjiang in order to support pro-soviet local government against mutinies. Based on the Russian firsthand materials newly founded in several archives, this study illuminates the process and characteristics of this soviet involvement in Xinjiang inner politics from the beginning of 1930’s until the establishment of People’s Republic of China.



越境する宗教 モンゴルの福音派―ポスト社会主義モンゴルにおける宗教復興と福音派キリスト教の台頭
専書9号  
タイトル 越境する宗教 モンゴルの福音派―ポスト社会主義モンゴルにおける宗教復興と福音派キリスト教の台頭
著者 滝澤克彦
  Religion across borders: Rise of Evangelicals in the post-socialist Mongolia
  四六判
  2015年3月20日刊行
  新泉社
  283頁
70年近く続いた社会主義体制の崩壊は、モンゴルに宗教の自由化をもたらした。仏教やシャマニズムなど既存の宗教の復興のかたわらで、新たに教線を急拡大してきたのが福音派キリスト教だった。信教の自由を獲得した人々の一部は、なぜ「伝統的」な宗教ではなく別の宗教へ向かっていったのだろうか。本書では、この現象を現代世界における「宗教の越境」の一つして捉え、そのきわめて複雑な過程を丁寧に解きほぐすことによって、流動化が増す現代社会において宗教を捉える新たな視座を提供する。
Evangelical Christianity has rapidly grown in Mongolia where the social situation has dramatically changed since the collapse of about 70 years of socialist system. In this book I carefully analyzed this complicated phenomenon of "religion across borders" which occurred in the entanglement of multi-layered dimensions, and tries to give a new paradigm to grasp "religion" in the growing liquidity of modern society.



屎尿をめぐる近世社会 ― 大坂地域の農村と都市―
専書8号  
タイトル 屎尿をめぐる近世社会 ― 大坂地域の農村と都市―
著者 荒武賢一朗
  Circulation of human waste manure in the early modern Japan : the farm villages and city of the Osaka area
  A5判
  2015年1月31日刊行
  清文堂
  326頁
私たちが生活する現代において、排泄物は無用であり、処理の対象である。しかし、江戸時代の日本では商品価値の高い「宝物」であった。本書では、17世紀から19世紀の大坂で活発だった屎尿の取引について詳しく考察をした。最近の環境論で、江戸時代はリサイクル社会だと評価されており、屎尿処理についてもその実例として述べられている。それより重要なことは、清潔を目指す以前に屎尿は人々にとって価値の高い商品だったことである。その結果、村落と都市は関係を結び、社会環境も整備された。当時の人々がつくり出した社会の形成史として本書を御覧いただければ幸いである。
In the present age on which we live, excrement is unnecessary and is an object of processing. However, in the early modern Japan, it was high "treasure" of commodity value. In this book, I analyzed in detail about the dealings of human waste currently performed by Osaka in the 17th century to the 19th century. It is estimated that the Edo period is recycle-societies by the latest environmental theory, and treatment of human waste is also described as the example. Having been much more important is that human waste was goods worthy for people. I am pleased if looking gets this book as a social history of formation which people accumulated.



展示する人類学―日本と異文化をつなぐ対話
専書7号  
タイトル 展示する人類学―日本と異文化をつなぐ対話
著者 高倉浩樹(編)
  Anthropologist Doing Exhibition: Dialogue between Field and Home
  A5判
  2015年1月30日刊行
  昭和堂
  272頁
人類学は旅の学問である。研究者は異境へと赴き、そこでの見聞を故郷へと伝えるからである。旅はそこで終わるわけではない。人類学者は再び異境へと赴き、今度は逆に異境に対して故郷を伝えようとする。本書はこのような人類学の営みのなかで、研究成果を展示という形でおこなった人々の記録である。と同時に、そこから得られた研究を社会に開くということの可能性を探求するものである。論文という枠に留まらない、博物館という制度にも収まらない、新しい形のアウトリーチへの挑戦の書。
Anthropology is a science of traveling. A researcher visits the field afar and then return home and narrates their experience. The traveling is never ending process. Anthropologist now returns to the field and explains their home to the people at field. This book is to uncover these processes and in which anthropologist organizes the exhibition for publishing their research result both at field and home. Exciting new type of outreach is shown from each author from field of Japan, Siberia, North America, and Southeast Asia.



「創られた伝統」と生きる ―地方社会のアイデンティティー―
専書6号  
タイトル ロシア綿業発展の契機―ロシア更紗とアジア商人―
著者 塩谷昌史
  The Development of the Cotton Industry in Russia, Russian printed cotton and the Asian merchants
  A5版、ハードカバー
  2014年2月25日刊行
  (株)知泉書館
  252頁
帝政ロシアとりわけ19世紀前半におけるロシア綿業の発展を通して、ロシアの初期工業化の実態を解明する。ロシア綿業の発展と共に、ロシア製更紗がアジア市場に輸出される。ロシアはペルシア、中央アジア、清などのアジア市場へ製品を輸出する際、アルメニア商人やブハラ商人、山西商人などの近隣商業圏の既存の商業ネットワークを活用した。従来の経済史が生産重視であったことを省み、年周期で営まれていた遠隔地貿易の流通構造や消費者ニーズも研究対象とする。また、自然環境と人間の関係に着目し、民俗学で開発されたモノの研究を援用し、ロシア製更紗の生産・流通・消費を一連の回転と捉え、ユーラシアにおけるモノの流れを明らかにする。
In the first half of the 19th century, the productive forces of the Russian cotton industry grew to international levels. I examine the problem of why the Russian cotton industry developed in the first half of the 19th century. Viewing the production, distribution and consumption of cotton fabrics as a series in a cycle, I examine the production of cotton fabrics by entrepreneurs, the trade in cotton fabrics by merchants, and the utilization of cotton fabrics by consumers, on the basis of the available historical literature. I also take into consideration the relationship of man and nature from the perspective of cotton fabrics.



「創られた伝統」と生きる ―地方社会のアイデンティティー―
専書5号  
タイトル ヘラジカの贈り物:北方狩猟民カスカと動物の自然誌
著者 山口未花子
  Gift of /in the moose : Natural history of northern hunter Kaska and Animals
  B6版、ソフトカバー
  2014年2月10日刊行
  (株)春風社
  378頁
本書は、野生動物に大きく依存してきた北米の狩猟採集民カスカの狩猟を中心とした人間と動物との関係を、活動の量的なデータによる生態学的な分析とともに、参与観察によって明らかになった世界観や文化的・社会的な側面についても記述したカスカと動物の自然誌である。さらに、東北アジア地域を含む人類の北方適応を支えた狩猟文化の形成や、人と動物を、同一性を持つものとしてとらえる思考といった重要な知見について検討している。また、伝統的狩猟社会が現代社会の中で変容しつつも、狩猟という活動を通して再生産されている様子についても報告している。
This book is based on anthropological paradigm known as Shizenshi, which is a systematic description of hunting system of Kaska North American indigenous people, as a theoretical framework to present and analyze the relationship between Kaska and animals as an activity system with ecological, cultural, social and religious aspects. Also focused on how human being adapted to the northern environment include the Northeast Asia, and how northern people development view of world known as “original oneness”. In addition, this book reported Kaska people is reproduced their society based on Traditional hunting also social and economic activity of modern society as a one of Canadian community.


「創られた伝統」と生きる ―地方社会のアイデンティティー―
専書4号  
タイトル 「創られた伝統」と生きる ―地方社会のアイデンティティー―
著者 金 賢貞
  Living with Invented Tradition: Local Identity of Contemporary Japanese Society
  A5版、ハードカバー
  2013年9月28日刊行
  (株)青弓社
  280頁
本書は、一般に「石岡のおまつり」として知られる、茨城県石岡市の「常陸國總社宮大祭常陸國ひたちのくにそうしゃぐうたいさい」の歴史的構築のプロセスと、それに関わる人々の社会的実践と認識の諸相に分析の中心軸を置きつつ、そこに見え隠れする「過去」への関心や「伝統」の主張という歴史再帰的実践を、石岡という地方社会の歴史的コンテクストのなかで明らかにし、現代日本における地方社会のアイデンティティーを実証的に論じた研究成果である。特に、いわゆる「伝統文化」に対する本質主義的観点のアンチテーゼとして適用される構築主義的観点の有効性や重要性は認めつつも、現地の人たちとの密接な関わり合いのなかで進められる現場性の高い研究であるが故に、構築主義的アプローチによって生じる問題の重大性を指摘し、その克服を試みた点、さらに、現場中心の民族誌的研究に欠けやすい歴史的記述を重視した点に特色がある。
This book analyzes the historical constructive process of “Hitachi-no-kuniSōsyagūTaisai,”(literally “the main festival of the Hitachi-no-kuniSōsyashrine”) or generally known as “Ishioka-no-omatsuri” which has been performed in Ishioka, Ibaraki prefecture and recursive practice as concern with the past and the claim of tradition hidden in various social practice and recognition of local people involved in the shrine festival in the historical context of Ishioka as a peripheral society, and empirically argues the local identity in contemporary Japan. It is noteworthy that the author tries to cope with the problem of constructionism perspective, even though it has its own significance and effectiveness as the antithesis of the essentialism perspective toward so-called tradition, which is caused by the fact that the field-centered study need to interact closely with local people and offers a valuable historical description which the field-centered ethnographic research can overlook.


現代中国の宗教―信仰と社会をめぐる民族誌
専書3号  
タイトル 現代中国の宗教―信仰と社会をめぐる民族誌
著者 川口幸大、瀬川昌久
  Religion in Contemporary China
  A5、ハードカバー
  2013年1月30日刊行
  (株)昭和堂
  281頁
急激な社会変化の途上にある現代中国において、道教、仏教、キリスト教、イスラーム教などの既成宗教やそのカテゴリーにはあてはまらない新興宗教、民間信仰などが、共産党の政策と民衆の生活経験の変化のはざまにあってどのような実態を示しているかについて、フィールドデータに基づいて明らかにしている。政治経済事象のみではなく、より社会の底流部分から現代中国社会を理解しようとする意欲的研究成果である。
Based on intensive field research, authors try to describe the latest status of religious beliefs and practices in China, including the established religions such as Taoism, Buddhism, Christianity, and Islam, as well as the newly emerged religious movements and traditional folk religion. All of them have been under the strong control of communist government and at the same time now are under the encounter with a rapidly changing social condition of contemporary China. This is a very challenging study for its efforts to understand today’s Chinese society not only through its politico-economical phenomena but also from the depth of cultural and religious dimension.


極北の牧畜民サハ:進化とミクロ適応をめぐるシベリア民族誌
専書2号  
タイトル 極北の牧畜民サハ:進化とミクロ適応をめぐるシベリア民族誌
著者 高倉浩樹
  Arctic pastoralist Sakha: Ethnography of evolution and micro-adaptation in Siberia
  A5判
  2012年1月30日刊行
  昭和堂
  301頁
ロシア連邦サハ共和国に暮らすステップ起源の民族サハ。彼らは極寒のシベリア・タイガで牧畜を営む。その生業文化を人類進化論的に位置づけつつ、社会主義から市場経済そしてグローバル化にいかに適応し、その文化的多様性を維持しているのか解明する。ポスト社会主義人類学の視座からの地域研究的な記述説明と、文化史的な長期の時間の視座からの理論的説明を組み合わせた点に特徴がある。ダーウィン進化概念の方法論的可能性をふまえながら、生業複合の地域進化を論じたシベリア民族誌である。
This book expands the ethnographic description of the horse-cattle pastoralists Sakha in Eastern Siberia and its cultural ecology. Following the collapse of the Soviet Union, the global economy directly influenced Sakha society in various ways and for various reasons. An approach which integrates both the short-term perspective from my own field of ethnography and a long-term cultural historical perspective offers fresh insights into these effects.


近現代中国における民族認識の人類学
専書1号  
タイトル 近現代中国における民族認識の人類学
著者 瀬川昌久
  Masahisa Segawa
An Anthropological Study on the Images of Ethnic Group in Contemporary China
  A5判
  2012年1月30日刊行
  昭和堂
  270頁
費孝通の「中華民族多元一体構造論」にみられる民族認識を分析し、その諸特徴を明らかにした。その上で、広東のヤオ族、ショオ族、海南島のリー族、広西の蔗園人、広東、海南、福建、広西の客家、雲南のタイ族、南京の回族、貴州のトン族、ミャオ族、四川のチャン族等の現地調査を実施し、漢族を中心とするネットワークへの周辺民族の連接過程や、近代化の中での国家への組み込み、現代的社会状況の中での民族間関係の変化などを具体的に検証し、費孝通の立論の背景、学術的価値、そして限界について一定の理解に到達した。
By reviewing Xiaotong Fei's vision on Chinese Nationalities, we extracted several important features of his concept 'minzu'. Then, based on fieldworks among Yao and She in Guangdong, Lee in Hainan, Zheyuanren in Guangxi, Dai in Yunnan, Hakka in Guangdong, Hainan, Fujian, and Guangxi, Hui in Nanjing, Dong and Miao in Guizhou, and Qiang in Sichuan, we made case studies on the historical process of minorities' articulation into the network of Han Chinese, the process of their integration into the modern nation state, and the changing pattern of inter-ethnic relation under the China's recent social condition, through which we have reached some understanding on the background, the academic value, and the limits of Fei's vision.


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